宇和島市議会 > 2020-12-09 >
12月09日-03号

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  1. 宇和島市議会 2020-12-09
    12月09日-03号


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    最終取得日: 2023-06-01
    令和 2年 12月 定例会令和2年12月宇和島市議会定例会議事日程第3号令和2年12月9日(水)午前10時開議会議録署名人指名一般質問-----------------------------------本日の会議に付した事件     議事日程のとおり-----------------------------------出席議員(24名) 1番    田中秀忠君 2番    山本定彦君 3番    畠山博文君 4番    佐々木宣夫君 5番    山瀬忠弘君 6番    椙山三也君 7番    浅田美幸君 8番    川口晴代君 9番    中平政志君10番    武田元介君11番    浅野修一君12番    赤松孝寛君13番    安岡義一君14番    三曳重郎君15番    石崎大樹君16番    岩城泰基君17番    福島朗伯君18番    我妻正三君19番    坂尾 眞君20番    清家康生君21番    上田富久君22番    松本 孔君23番    福本義和君24番    泉 雄二君-----------------------------------欠席議員    なし-----------------------------------説明のため出席した者の職氏名市長         岡原文彰君副市長        玉田光彦君総務企画部長     西本能尚君教育長        金瀬 聡君病院事業管理者    市川幹郎君市民環境部長     田邑高浩君保健福祉部長     伊手博志君産業経済部長     楠 憲雄君農業復興統括官    古澤武志君建設部長       山田芳人君教育部長       片山治彦君水道局長       居村研二君医療行政管理部長   大宿昌生君市長公室長      梶原祥敬君総務課長       森田孝嗣君財政課長       中川耕治君企画情報課長     木原義文君文化・スポーツ課長  森田浩二君-----------------------------------会議に出席した議会事務局職員局長         古谷輝生君次長         宇都宮 太君次長補佐       酒井宏治君議事法制係長     毛利泰三君主査         中村太郎君主事         細川大地君~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~     午前10時00分 開議 ○議長(福島朗伯君) ただいまの出席議員は24名であります。 定足数に達しておりますので、これより本日の会議を開きます。 本日の会議は、議事日程第3号により進めます。 本日の会議録署名人に、畠山博文君、浅田美幸君を指名いたします。 それでは、昨日に引き続き一般質問を行います。 まず、佐々木宣夫君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 会派宇和島未来創生研究会の佐々木宣夫です。 通告に従いまして、一問一答方式で質問をさせていただきますので、よろしくお願いいたします。 まず、このたびの新型コロナウイルス感染症により亡くなられました方々の御冥福をお祈りするとともに、御遺族の方々には謹んでお悔やみを申し上げます。 また、こうした環境下で、精神的にも経済的にも多大な御苦労をされている全ての方々にお見舞いを申し上げますとともに、私たちの暮らしを支えていただいている全ての関係者の方々へ心より感謝を申し上げます。 まず、平成30年7月豪雨災害からの復旧についてお尋ねさせていただきます。 まず、建設課の所管されます分について、公共土木施設復旧についての現在の進捗の状況を質問いたします。 現在までの契約と完了の割合と、なお残っている工事の件数を、道路、河川、橋梁について教えてください。 また、9月議会で質問させていただいた後の契約済件数の増加数と不落件数の減少数及び工事完了件数の増加数をお願いいたします。山田建設部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 建設課所管の国庫補助災害復旧工事の現在の進捗状況について御報告いたします。 補助事業の採択件数334件の12月4日時点の進捗状況ですが、砂防事業等と重複する5件を除いた329件について入札を実施し、入札率は全体の98.5%で、そのうち契約済件数が288件、不落札件数が41件で、契約率は86.2%、そのうち工事完了件数が71件で、完了率は21.3%となっております。 次に、未契約工事の件数ですが、道路31件、河川15件、合計46件となっております。 9月議会時からの契約済件数、不落札件数、工事完了件数の変動ですが、契約済件数が40件の増加、不落札件数は4件の減少、工事完了件数が16件の増加となっております。不落札となった案件につきましては、原因を調査し、設計内容の修正や発注ロットを調整した上で、12月末までに再度入札を行う予定です。 今後も国・県、農林部局、建設業界との情報共有や意見交換を行いながら、残りの工事の契約と工事の進捗を図り、一日も早い復興を目指してまいります。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 次に、農林課の所管されます分について、農地・農業用施設復旧の現在までの契約と完了の割合、未契約の工事の件数について教えてください。 なお、国費分と市単独分に分けてお尋ねをいたします。古澤農業復興統括官。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 古澤農業復興統括官。 ◎農業復興統括官(古澤武志君) それでは、農林課所管の国の農地・農業用施設災害復旧工事の進捗状況について報告させていただきます。 12月4日現在における進捗状況ですが、対象箇所数416件のうち、337件が契約済でございます。そして、契約率は81%となっております。そのうち、完了件数は45件でございまして、完了率は10.8%となってございます。未契約工事の件数につきましては79件というふうな状況になってございます。 続きまして、市単独補助事業について御報告いたします。 平成30年度の実施件数は、宇和島市全体で、農地・農業用施設を合わせ416件を実施し、平成31年度は542件の実施となってございます。本年度につきましては、市全体で完了、実施中を含めまして95件となっており、そのうち31件の工事が完了しているところでございます。累計で1,053件の申請に対しまして989件の工事が完了し、64件が現在実施中というような状況でございます。 今後も引き続き国・県、建設部局と連携するとともに、工事の発注に当たっては、業者が受注しやすい環境整備を行うこととして、一日も早い復興に向けて全力で取り組んでまいりますので、御理解、御協力のほど、よろしくお願い申し上げたいと思います。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) では、水道局が所管されます分について、給水施設・設備について、現在までの進捗状況を伺います。 なお、吉田地区、三間地区それぞれについてお答えください。居村水道局長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 居村水道局長。 ◎水道局長(居村研二君) お答えいたします。 水道局発注の水道管路本復旧工事13件のうち、現時点で吉田地区8件、三間地区4件の工事が完成しております。残る吉田地区1件の工事は、橋梁本復旧工事に合わせた水道管添架工事でありますが、こちらも年度内完成を目指し、引き続き関係機関との工程調整を図っているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) では、南予水道企業団が所管されます分なのですが、吉田及び三間代替浄水施設の工事の進捗状況について、情報をお持ちであればお教え願います。居村水道局長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 居村水道局長。 ◎水道局長(居村研二君) 本件は施設の運営主体である南予水道企業団からの情報としてお答えさせていただきます。 三間地区代替浄水施設の本復旧工事は、9月1日より新施設から三間地区へ向けての供給を開始しております。現在浄水装置の最終調整を行っているところであり、12月末の完成を目指しております。 なお、中山池に設置しておりました応急仮復旧施設につきましては、10月末までに撤去工事を全て完了しております。 続きまして、吉田地区代替浄水施設の本復旧工事につきましては、予定を早め、10月26日より新施設からの供給を開始しております。現時点で一部施設の増強に係る工事や外構工事などが残っておりますが、令和3年2月末までの完成を目標とし、ピッチを上げながら工事を進めているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 昨日の清家議員の御質問、それから明日の山本議員の御質問の中にも、30年7月豪雨災害の質問があったかと思います。3年を迎えて、まだ残っている状況が確認されております。引き続きお努めしていただかねばならんのですが、無理をして業者の方々が疲弊をすることがないようにお願いをしておきたいと思います。 さて、災害発生時には大人数を収容できる施設として社会体育施設があります。社会体育について伺います。 まず、社会体育で活用される施設の考え方について、宇和島市の社会体育に対するお考えを伺います。金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○議長(福島朗伯君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 社会体育については、学校教育以外の体育の総称で、地域社会、職域、家庭で行う体育活動であるというふうに認識しております。本来人々が自発的に参加し、自主的に行うスポーツ活動であり、目的と計画性を持った組織的な教育活動であることが前提でございます。 少子高齢化が著しい当市においては、子供たちのスポーツ活動においても学校体育でカバーできなくなっている分野が出てきております。今後子供たちが幅広いスポーツにふれ親しみ、好きになるためにも、社会教育におけるスポーツ活動は大切であるというふうに考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 子供たちの健全育成のために社会体育の重要性ということを確認させていただいたと思います。 では、市長の御方針にあります未来のトップアスリート育成について、宇和島市の子供たちに期待されることを確認させていただきます。岡原市長、お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 未来のトップアスリート事業につきましては、ふだんからスポーツにいそしむ子供たちに、日本、そして世界を相手に戦う選手であるとか、また、それを指導される方々、それを実際に見て、また指導されて、しっかり何かをつかんでほしい。自分たちもあのように活躍をしてみたい、あの技を習得したい、そういったことを感じながら、子供たちはまたスポーツに向けて情熱を燃やしていただきたい、そのような思いで実施をしているところでございます。 私もかつて小学校時代、スポーツ少年団に所属いたしまして、ソフトボール、そしてサッカーにいそしんでいたところでございました。その折に、野球に関していうのであれば、その当時ヤクルトの尾花選手が城東中学校に来ていただきまして、また、サッカーにおきましては、宇和島南高等学校セルジオ越後さんが来られまして、私もそれら2つに参加いたしまして、非常に興奮したことを明確に今でも記憶として残っているところでございます。 野球については、大人のそれでございますけれども、サッカーについては、セルジオ越後さんがトリッキーな技を見せて、本当に子供たちを笑わせながら、しかし基本には忠実にやっていくんだということを教えていただいたことは、今でも記憶に残っているところでございます。 あわせて、そういったトップアスリートの方々が高い目標に向けて努力をされてきたということを感じていただくことも一つの意義だと思っておりますので、今後ともこのトップアスリート事業というものはしっかりと続けていきたい、そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) では、社会体育施設の活用の基本的な考え方について伺います。 これは中核施設と周辺施設とに分けてお答えください。片山教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 当市の社会体育施設は、丸山運動公園や総合体育館、長堀のスポーツ交流センター、吉田ふれあい運動公園、三間国民体育館、また、津島勤労者体育センターなどがございます。基本的に主要競技施設としております中核施設以外の周辺施設につきましては、減免規定もありまして、スポーツ少年団など、子供たちも気軽に利用しやすく、練習等にも使っていただいております。 今後につきましても、利用者の形態等を見極めながら、一人でも多くの市民の方に活用しやすい施設として良好な環境の整備に努めてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 社会体育には専用施設だけではなくて、各地域にある学校施設も活発に利用されていますが、社会体育における学校施設の利用についての考え方を伺います。片山教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 市で定めております宇和島市学校体育施設等開放に関する条例の中で、効果的に市民の生涯学習活動に開放し、広くスポーツの健全な普及発展と教養の向上、文化の振興及び健康の増進を図るために、学校長はその管理する学校教育諸活動に支障のない限り、生涯学習(体育、レクリエーション等を含む)を目的とする者に施設を積極的に開放し、市民の利用に供するというふうになってございます。 あくまでも学校教育諸活動に支障のない限りにおいてではございますが、学校施設を利用しての生涯学習活動は積極的に進められるべきだと考えられますし、地域に開かれた学校を目指す上におきましても、必要なことであると認識しております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 社会体育施設を利用した活動について、1つの例なんですが、旧三間町給食センターの建物を使用して、柔道を通じた青少年の健全育成を目的として、現在未就学児から中学生に至る会員と関係者約40人からなる三間柔道クラブが定期的な練習を行っています。 これは昭和63年1月14日付木曜日の夕刊宇和島の記事です。 三間柔道クラブの前身である多年の歴史を持つ三間柔道会が一時の廃止の時期を経ましたものの、多くの有志によって復活し、以来、多くの全国レベルの選手を輩出してきました。そのお一人である元世界チャンピオン全日本強化選手宇高実業団監督がコーチとして指導に当たっていただいております。トップアスリートのお一人が指導に当たっていただいております。 多年の歴史を持つ独自の地域との関わりから、いろいろと御配慮をいただいており、専用練習場として使わせていただいております。 このことに感謝しながらも、なお必要な用具等については、例えば、高温となる夏場の練習に際しては、新型コロナウイルス感染症対策のため、保護者や後援会の御負担で送風機を用意したり、換気のために窓を開ける際の防虫ネットを用意するなどして取り組まれています。 しかしながら、このような状況にあります。 上は建物自体の劣化による壁面のひび、下はガラス窓の破損です。ひひが入っております。上は換気扇なんですが、落ちそうになっております。さらに深刻なのは、下の練習風景なんですが、長年の稽古によって血と汗を吸った畳は劣化し、柔軟性は失われて、まるで板のようになっております。受け身の失敗によって子供たちのけがが心配されるような状況にあります。これらの改善はできないでしょうか。 さらに加えて、給食センター廃止時に水道の使用が停止されたことから、感染症対策のためにトイレなどの改修が各地で進められている現在において、なお簡易トイレが使われている状況です。これらの改善をお考えいただけないでしょうか。片山教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 御指摘をいただきました三間柔道場につきましては、担当課においても現場を確認いたしております。建物自体が古く、旧給食センターを改修していることから、道場としてのしつらえも十分ではなくて、利用される方々には大変御不便をおかけしているというふうに考えております。 現状といたしましては、ひび割れのあるガラス窓は修繕方法の確認を、また、畳につきましても、老朽化が進んで良好な状態とはとても言えないということから、全て入れ替える方針としており、経費等につきまして、令和3年度での実施の方針とすることといたしております。 また、壁面、トイレ等々、その他の修繕につきましては、これまでの経緯を踏まえて、建物の構造上どのような対応がとれるのか、また、何が必要なのか等、優先度も見極めながら検討をしてまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) どうぞよろしくお願いいたします。 次に、学校施設を利用した活動について取り上げさせていただきます。 二名小学校の体育館を利用させていただき、剣道を通じて青少年の健全育成と精神力の強化を図ることを目的として、三間剣道会の練習が行われています。昭和38年の創設以来、多くの全国レベルの選手を輩出してきており、現在も30名を超える多くの子供たちが異なる学校、異なる年齢を超えて集い、交流を行うことで心身ともに成長しております。 ここでは長年の歴史を持つ独自の地域との関わりから、いろいろと御配慮をいただいており、体育館という学校施設内に剣道用具の保管場所を設けていただいたりしております。 会員の皆様は、これらに感謝をしながら、なお必要な用具等については、例えば、高温となる夏場の練習に際して、保護者や後援会の負担で空冷器や送風機を用意、換気のために窓を開ける際の防虫ネットを用意するなどして取り組まれています。 上は密を避けながらの練習の様子、下は、ちょっと見にくいんですが、換気のために戸を開ける際に、会の負担でネットを取り付けられています。加えて、新型コロナウイルス感染症対策による剣道協会の全国的な規定により、面へのアクリル板の取り付けが指示されており、健康被害も心配される状況にあります。 しかしながら、体育館自体は2階の窓に網戸が設置されていないことから、虫が大量発生する時期には、十分な換気が行えない状況にあります。 学校施設でありますから、市内にある多くの施設を満遍なく整備することの困難さは理解しております。ここでは、現状をお伝えするのみにとどめますが、体育館は避難所として活用される際にも支障となることから、改善ができないものかと考えて、提案をさせていただきます。お考えいただくことを望みます。御答弁は求めません。 これらを踏まえて、続いては、学校と地域との関わりとして進められているコミュニティ・スクールについて伺います。 まず、学校の力を地域に生かすという教育的観点からの宇和島市のコミュニティ・スクールへの考え方について伺います。金瀬教育長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 本年度4月から市内の全ての小・中学校がコミュニティ・スクールになり、学校運営協議会が置かれるようになりました。またあわせて、各校区ごとに地域学校協働活動の中心的な役割を果たす地域コーディネーターも置いております。そういったことから、学校と地域が協働して活動するようなその仕組みが出来上がったと、そういうことでございます。 今後につきましては、学校と地域の関係者が目標ですとか、ビジョンといったようなものを共有して、学校運営の改善と、そしてまた、ふるさと宇和島を愛する地域の担い手を一緒になって育成していくことについて取組を進めていきたいと、そのように考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) コミュニティ・スクールの実施に当たって、学校における取組について伺います。 現在どのように取り組まれているかを具体的にお教えください。片山教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 学校は、保護者代表や地域住民、地域学校協働活動推進員などで構成をされます学校運営協議会を設置し、学校運営の基本方針や教育活動の精選など、学校運営や必要な支援に関する協議を行います。 また、学校運営協議会は、教育委員会または校長に対して具体的に意見を述べることもできることとしており、保護者、地域住民と学校とが次世代の子供たちをどのように育んでいくのかを連携、協働しながら取り組んでおるところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 実践の事例がありましたらお聞かせください。片山教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 学校運営協議会で具体的に何かを実践していくためには、まず、地域でどのような子供を育てていくのか、何を実現していくのかという目標、ビジョンを関係者全員が共有しておく必要がございます。そのために、学校運営協議議会では熟議という手法で、関係者全員が当事者意識を持ちながら議論を重ねております。 具体的には、災害が起きたとき、子供たちの命をどう守るかということをテーマに熟議し、地域ぐるみで防災活動に取り組んだり、また、教育に地域の力をどう生かすかを熟議のテーマに据えて、地域人材バンクを作成したりといったような活動を実践しております。 これからも学校、家庭、地域が一丸となって、子供たちのための教育活動を創造していきたいというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 私は、過日行われました文部科学省の学校・家庭・地域連絡協力推進事業費補助事業、愛媛県教育委員会主催、愛媛県幼稚園小中学校高等学校PTA連合会連絡協議会共催の笑顔でつなぐ学校・家庭・地域の集いに伺い、地域社会全体で子供たちを育てる体制づくりをどのように進めるかをテーマとした分科会に参加してまいりました。 そこでの実践事例の1つとして、これは愛媛県立内子高等学校小田分校による情報通信機器、すなわちICT機器を活用してのアメリカはシリコンバレーにある企業と結んでの学習を拝見しました。そこでは、生徒主体の生徒たちが自ら考えて活動する活発な学習活動のさまを見てまいりました。 情報通信技術、すなわちICT教育機器の利活用についてはお考えをお持ちではないでしょうか、お尋ねいたします。片山教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 今年度につきましては、新型コロナウイルス感染症対策のため、予定していた多くの学校運営協議会が延期になったり、中止になったりしております。学校現場におきましては、マイクロソフトチームスやズームのようなビデオ会議システムを活用して、様々な実践が既に始まっておりまして、1つ例を挙げますと、市内全ての小・中学校をオンラインで結び、いじめSTOP笑顔の子ども会議を県内で唯一開催いたしております。画面越しとはいえ、子供たちが他校の子供たちといじめについて活発に議論する姿は、ICT教育機器利活用の有効性を大いに感じさせるものでございました。 このようにICT教育機器を活用すれば、感染症のリスクを回避しながら、コミュニティ・スクールの歩み進めることができますけれども、コミュニティ・スクールに参画していただいている方々は、全員がICTにたけているわけではございませんことから、こちらにおきましては、活発な利活用になっているとはいえない状況でもございます。 今後は、ICT活用の具体的支援も含めたよりよい学校運営協議会の在り方について模索していきたいというふうに考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 大切な実践事例を伺いました。今後GIGAスクール構想の進展に伴って、また状況は変わってくるものかと考えます。 学校側の条件整備について伺ってまいりました。次には、コミュニティ・スクールのための市民の皆様への働きかけについて、学校に関わっていただける市民の皆様への働きかけについて、どのように取り組まれているかを具体的に伺います。片山教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 地域皆さんへの働きかけは、主にその地域の学校を通して行われております。コミュニティ・スクール開始の前年には、多くの学校において学校運営協議会の委員を委嘱予定の方々にお集りをいただき、趣旨説明と協力のお願いをいたしました。 現状におきましては、まずはコミュニティ・スクールとは一体どのようなものであるかということをより多くの皆さんに知っていただくことが第一歩だと考えております。PTA総会やホームページ、学校だより等を通じてコミュニティ・スクールの周知に努めているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 具体的に実践事例があるようでしたらお聞かせください。片山教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 まだ開始して間もないというところもございますので、先ほど御説明をさせていただいた以外には、特にこれといった実践事例はございませんけれども、特に今年度は、文部科学省認定コミュニティ・スクールマイスターでもある西村教育推進員が各校の学校連絡協議会に積極的に出席し、委員の方々に対し、改めて趣旨の周知や他の地域の先進事例等の紹介を行っておるところでございます。 今後は、広報や市ホームページの活用、地域学校協働活動などの実践を通じて、委員の方々だけではなく、広く市民の皆様のほうにも周知できますよう、さらに注力してまいりたいというふうに考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 先ほど熟議というお言葉を使われました。これは恐らくブレスト(ブレインストーミング)のことではなかろうかと考えます。私はブレストというのは、頭の中で嵐が吹きすさんでいる、そういうふうな状態で思考を練り上げるということと理解をしております。十分に準備を深めてお取組いただけたらと思っております。 では、地域の力を活用するための学校の利活用について、今度は市民の方々のお考えや行動にどういったことを求められますか。これは市長にお尋ねします。岡原市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 コミュニティ・スクールを発展させていくためには、地域住民の方々がより関心を持っていただく、そういった努力もしなければなりませんし、その上で、またそういった方々が主体的に参画をいただくことが重要であろうと考えているところでございます。 その中で、コミュニティ・スクールというものがどういうものなのか、その理念であるとか、また、児童像、生徒像、これらを共有いたしまして、社会に開かれた教育課程を実現するものとして共に汗をかいていくことが必要であろうと、そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 学校、地域が共に汗をかいて深め合っていく、例えば、これは吉田町立間地区社会福祉協議会での地域を支える見守り活動の一つとしての取組なのですが、本年3月に三世代交流会が計画されておりました。残念ながら今コロナ禍により中止となったのですが、高齢の方々、いわゆるおじいちゃん、おばあちゃんの世代と学校に通う児童・生徒とは、比較的簡単につなぐことができるように思います。あくまで比較的でございますが。 子供たちの多くは、卒業と同時に地域を離れます。地域を離れる実際の次の担い手は、むしろ子供たちの保護者の世代であるはずなのですが、お勤めをされているために、なかなかにつながりを持つことは困難です。これを学校を介することでつなぐことのできる可能性があるのではないか、そのように考えます。 では、地域にある教育施設である幼稚園、保育所の統廃合について伺います。 本議会に上程をされておりますが、本年度末をもって閉園を迎える3件についてお尋ねします。 閉園を迎えるに際して、在籍生についてはどのようになりますか。 また、3件とも統合先の施設については条例での人数の変更等はありませんでした。問題はありませんでしょうか。伊手保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えいたします。 12月1日現在の園児数でございますが、三浦保育園につきましては5名、成妙保育園は11名、明倫幼稚園は7名というふうになっております。このうち、卒園される12名の園児のほかに、閉園に伴いまして転園が必要となる園児につきましては、保護者が希望される施設へ入園できるよう、優先調整を行っているところでございます。結果を申し上げますと、三浦保育園の1名につきましては小池保育園へ、成妙保育園の8名につきましては三間認定こども園へ、明倫幼稚園の2名につきましては宇和津幼稚園へ転園予定となっております。 議員が御心配していただいております転園先の定員につきましては、3園とも余裕がございますので、定員変更の必要はございません。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) この3園の中には比較的新しい施設も含まれているようですが、それぞれの築年数、収容人員といった施設の状況をお聞かせください。伊手保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えいたします。 園舎の状況でございますが、三浦保育園につきましては、昭和62年の建築、木造平屋建てで建物面積265平方メートル、築年数は33年、収容人員は30人でございます。 成妙保育園につきましては、平成17年建築、木造平屋建て、建物面積は498平方メートル、築年数は15年経過で、収容人員は60人でございます。 最後に、明倫幼稚園につきましては、昭和57年建築、鉄筋コンクリート2階建て、建物面積は703平方メートル、築年数は38年経過、収容人員は110人でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 跡地利用について決まっているものがあると伺っておりますが、今築年数を伺いましたら、非常に建ってから長くたっておるような感じがしております。これについてお教えください。伊手保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えいたします。 3園のうち、明倫幼稚園につきましては、明倫放課後児童クラブによる利用を検討している段階にございます。一方、三浦保育園、成妙保育園につきましては、現段階では跡地利用の具体的な計画はございません。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 宇和島市の統廃合の考え方と統廃合後の跡地利用の考え方について伺います。 例えば、県立高校の分校化については、愛媛県は、平成24年10月以降の全日制高校の再編整備について、1学年の入学生が40人以下の状況が2年続き、その後も増える見込みがない場合には分校化を行う。さらに、1学年の入学生が30人以下の状況が2年続き、その後も増える見込みがない場合は募集停止を行うとしております。 宇和島市の場合はどのような基準で統廃合が行われるのでしょうか。伊手保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えいたします。 統廃合につきましては、平成30年4月に策定いたしました宇和島市教育保育施設等整備計画に基づいて実行しているところでございます。 児童の集団性の確保でありますとか、より良質な教育保育サービスの提供、快適な環境整備を目標とする上で、各施設の児童数でありますとか、施設の状態、地域の特性等、複合的な事由を総合的に勘案しながら対象施設を決定した状況にあります。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) では、統廃合後の跡地利用の考え方について伺います。伊手保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えいたします。 統廃合後の跡地利用の考え方でございますが、当該施設の老朽化など、活用に当たっての課題把握を行い、原則としまして当該施設が立地する地域住民の意向を尊重し、優先的に内容検討を行うこととしております。しかしながら、地域による活用が見込めない場合は、地域の活性化や防災対策など、行政目的として取り組むべき事業に要する施設としての活用の検討のほか、公共団体や民間事業所等による活用、除却等の実施を検討したいというふうに考えているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 佐々木宣夫君。 ◆4番議員(佐々木宣夫君) 私は三間地区から出ておりますが、成妙保育所、築年数15年という比較的新しい建物です。これの跡地利用の考え方について、校区にお住いの方々にいろいろと御意見を伺ってまいりました。保育園関係者はともかくとして、廃園という事情を御存じない方もいまだ多いのが現状です。非常に良い施設、地域にある大切な施設として、今後の利用の在り方が地域の人々のアイデアが生かせて地域の皆様とともに考えていけるように進めていきたいと思います。 若干時間は早いのですが、本日用意をいたしました質問は以上になります。 以上で終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○議長(福島朗伯君) 以上で佐々木宣夫君の質問を終わります。 次に、浅野修一君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 護憲市民の会の浅野でございます。 通告に従い一般質問を行います。 先週国会の臨時会が終了いたしました。野党それぞれ会期延長の要求をしておったんですが、臨時会が終わって、国会議員は年末年始のお休みということになって、かなり批判もされているようであります。 臨時会では、感染症対策の議論が中心であったと思いますけれども、前半は、日本学術会議の6名任命拒否が問題となりました。昨日、坂尾議員が指摘したとおり、学問の自由を侵害するとともに、民主主義そのものが脅かされる大変重大な問題だと私も思います。 そして後半、安倍前総理の桜を見る会前夜祭が、またこれが問題が浮上してきました。これも明らかな政治資金管理法違反であり、公職選挙法違反も強く疑われているところであります。何より深刻なのは、時の総理大臣が数十回にわたり平然と国会で虚偽の答弁を繰り返してきたことにあります。同じ国会の場で真実を自らの言葉で明らかにする必要があります。国会議事録にうそを放置したまま残すわけにはまいりません。同時に、国民を欺き続けた責任は、議員辞職でとるよりほかはないと私は思っております。 さて、先日今年の流行語大賞が発表されました。新型コロナウイルス感染症に関する言葉が多数ノミネートされておりましたけれども、その中から3密が大賞に選ばれました。まだしばらくはこの言葉が大切になります。議員、理事者共に常にこの言葉を念頭に置きながら年末年始を過ごすことにいたしましょう。 余談でありますが、家族や夫婦間の密までは否定されておりませんので、御家族から密回避されないように、これも祈っております。これは半分自虐も含めてということでありますが、そういうことにならないように、議員各位もお気をつけいただきたいと思います。 さて、最初に、新型コロナウイルス感染症についてお伺いいたします。 今日質問する項目、3項目あるんですけれども、全て9月定例会で質問した項目と同じということになっております。継続して中身を濃くしていきたいというふうに思います。 それで、コロナウイルス感染症対策についてお伺いいたしますが、私業者としての立場で、平日毎日、市立吉田病院に朝行っております。毎日体温を測って、最近の行動範囲も含めて申告書に記入をして提出することになっています。患者は正面玄関からのみの出入りとなっておりまして、進入後すぐ体温測定、非接触型の体温計が置いておりまして、それで体温測定をして中に入るということをしなければなりません。込み合う曜日には、月曜日とか金曜日あたりは患者さんが多いんですけれども、その時には職員が必ずその体温計のところに立って、配置されておりまして、一人一人にお声かけをして体温を測定しております。ひっきりなしに患者が押し寄せる病院ではございませんので、それだからこそできる体制であるともいえます。 一方、市立宇和島病院はどうなっているか。先日家族の付添いで市立宇和島病院に行きました。市立宇和島病院は出入口が合計4か所あるんです。私は2階の駐車場からの入口から入ったんですが、体温測定する場所はありません。総合案内、あるいは担当科の診察科の受付のところで、健康状態等を記入する申告書を提出があるのみでした。診察の待合室は患者やその付添いの方でごった返しておりまして、密にならないようにという注意書はあるのですが、なかなか間隔を空けて位置することは困難な状況であったと感じました。 何せ患者数はほかの病院と比べてもう桁違いに多いですから、3密回避策をとることは患者の自覚や、あるいは自主性に頼らなければならないということは分かるのですが、何かよりよい感染症対策はとれないものだろうかというふうに感じました。 まずは市立3病院の感染症対策について、どういった対応をされているのか、特に市立宇和島病院の対応策についてお伺いしたいと思います。病院局お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 大宿医療行政管理部長。 ◎医療行政管理部長(大宿昌生君) 市立宇和島病院の感染症対策について御説明いたします。 外来におきましては、来院者全員の方に来院時調査票へ御記入いただき、調査票の内容をスクリーニングしております。スクリーニングの結果により、新型コロナウイルス感染症が疑われる方につきましては、一般の方と隔離をして感染症外来にて診察することとしております。 発熱等の症状がある方は、来院前に電話をいただき、来院時には一般の患者様との接触を避けて、発熱者待機所でお待ちいただくなどの感染対策を行っております。 また、各外来において申告書に体温の記入がない方などに対しては、非接触型体温計により検温するといった対応を行っており、愛媛県の感染警戒期への移行を踏まえ、11月27日からはサーマルカメラを2階総合案内前に設置し、体表温のモニタリングも行っております。 外来における3密回避につきましては、待合室に隣との間隔を空けて座るよう、注意喚起の貼り紙を掲示し注意を促すともに、各診療科の診療順が表示されるモニターを設置している臨時の待合スペースを開設し、渉外担当職員による見回りと声かけによる誘導を行っております。 また、11月24日からは、診察待ち時間の有効活用のみならず、外来、検査等における3密回避効果を期待し、スマートフォン診察呼び出しアプリを導入しており、患者の皆様に積極的な登録と活用をお願いしております。 津島病院におきましては、外来時調査票によるスクリーニングと並行して、外来に手首式検温器を導入しており、吉田病院におきましても、外来に手首式検温器を導入しているところでございます。 患者の皆様には何かと御不便をおかけいたしますが、市立3病院からお願いさせていただいておりますマスク着用、手指消毒などの基本的な感染防止対策に加え、各種スクリーニング並びに3密回避対策への御協力を重ねてお願い申し上げます。 また、県では11月16日から発熱等の症状のある方の外来診療、検査体制が変わり、まずはかかりつけ医などの身近な医療機関に電話等で予約をして受診していただく体制に移行しておりますので、市民の皆様の御理解と御協力をお願いいたします。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 御答弁の中で、サーマルカメラの話があったんですが、ちょっと今聞きそびれたんですが、いつから設置をして、具体的に体制として、サーマルカメラはモニターかなんかでチェックをして、体温の高い人は、例えば赤く表示されてということになるんだろうと思いますけれども、もし出た場合にはどのような対応をされるのか、具体的に教えていただけますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 大宿医療行政管理部長。 ◎医療行政管理部長(大宿昌生君) 市立宇和島病院では、コロナ第1波を迎えた後、4月20日から非接触型の体温計による体表温のモニタリングを開始しております。6月1日からは、議員おっしゃられたようなサーマルカメラと非接触型体温計との併用により、体表温のモニタリングを実施してまいりました。 その後、感染状況が落ち着いたことから、7月1日からは体表温のモニタリングを一時休止しておりましたが、先ほど申し上げましたように、11月27日よりサーマルカメラを2階総合案内に設置して体表温のモニタリングを再開しているところでございます。 こちらのほうで確認をするとともに、各外来において事前の申請書に体温の記入がない方などに対して、非接触型体温計による検温の実施を継続してスクリーニングを行っているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) サーマルカメラは、総合案内のところで担当の職員がそこでちゃんとチェックをして、もし体温の高い方がいらっしゃったら、多分37.5度以上ぐらいに設定されていると思うんですが、そういった方はお声かけして、具体的にさらに体温を測って対応されるということですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 大宿医療行政管理部長。 ◎医療行政管理部長(大宿昌生君) そのとおりでございます。体温が高い方、また、事前に申告書に記入のない方につきましては、各診療科において改めて非接触型の体温計等で体温を確認いただきまして、そこでスクリーニングを行うということでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) そういった対応をされていくということで、少し安心はしたんですが、サーマルカメラの設置というのは、表示が多分なかったような気がしたんですが、来た患者さんに、こういったことで、熱のある方に対しては対応をしていますという表示というか、御案内というのは、市立宇和島病院内でされていたでしょうか、確認だけなんですが。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 大宿医療行政管理部長。 ◎医療行政管理部長(大宿昌生君) 先ほど申し上げましたように、警戒期への移行を踏まえて、11月27日以降はカメラの設置と併せてこういったことをやっておりますということを掲示させていただいております。 また、病院においでいただいて御確認をいただければと思います。お願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 私が病院に行ったのは、たしか11月25日だったので、その表示がなかったというふうに感じたんですが、そういった対応をされているということですね。 私もほかのちょっと大きな病院、徳洲会にもお伺いしたんですが、徳洲会は入口に非接触型の市役所と同じような体温計が設置されておりまして、そこで37.5度以上になれば、当然ブザーが鳴って、そういったことになれば、受付のほうから来て、横にプレハブというか、仮設の診療場所が設置されておりまして、そこで発熱対応ということをやるということで、そちらのほうに来た患者さんを誘導するというふうなシステムらしいです。 ところが、ジェイコーにも行ったんですが、ジェイコーのほうにはそういったものがなかったと私は思うんですけれども、もしかしたら午前中には設置をしておって、午後からは撤去するということなのかもしれませんけれども、午後からだったので、患者さんも余り午後からはいらっしゃらないということで、そういったことがないのかなと思いましたけれども、余り私が勝手に入っても、周りから注意もされなくて、そういった対応だったんです。これは病院ではなくて市として、周辺の病院とか、そういったところに適正な感染症対策が行われているかどうか、これはもしかしたら県のほうの役割なのかもしれませんけれども、市としても少しそういった各病院とかなんかに指導するということは、制度上はなかなかできない。これは多分県の保健所とかなんかということになると思うんですが、そういったことを少し巡回をするということは可能なんでしょうか。 これは通告にはないんですが、市長ですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 議員言われるように、保健所が様々な病院とは連絡体制を取りながらやっていることと、市立宇和島病院におきましても、そういったふだんから救急体制等々で今連携しているところでございますので、様々な情報共有はできるのではないかと私は個人的に今考える次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 私はジェイコーに行ったとき、ジェイコーのほうの悪口を言うわけではないんですが、ちょっと気になりましたので、そこら辺り、市のできる範囲で、多分医師会とかなんかでそういった徹底はしようということで、多分やっているんだろうとは思いますけれども、若干気になりましたので、そこら辺りは少し市としても気にかけていただければなというふうに思います。 次に、通告では成人式の話、成人式の感染症対策はどうなのかという話をする予定だったんですけれども、昨日1月2日に行われる予定だった成人式が中止ということになったようであります。成人式を中止にした、当然ながら感染症対策の問題で中止ということになったんだろうと思いますけれども、昨日中止が決定された会議で、どのような内容が話し合われたのか、少しその内容について御報告していただけないでしょうか。教育委員会お願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 成人式の開催につきましては、感染症対策を十分にとって、例えば集合写真をやめるですとか、保護者の方には御遠慮いただくとか、そういったような対策をとった上で開くこととしておりましたが、11月20日に愛媛県も感染警戒期に入りまして、担当課のほうでも情報収集に気をつけていたところでございます。 今週中に御案内の発送をする予定としておりましたので、その前の段階で最終的に見極めようということにしておりましたが、先週末からこの土日にかけて、感染が広がっているというような報道もありましたので、そういった経緯も踏まえて、リスクを考えて、健康と安全を第一ということで延期にさせていただいたと、そういうような議論でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 報道等でもいわれておりますけれども、延期というのは、無期限延期、特定の日付も決めない延期というふうに考えてよろしいんですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 昨日延期ということは決めさせていただきましたが、それに代わるような催しをいつ、どういった形でということについては、現段階ではまだ何も決められておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 私、9月議会でもこの成人式の問題を少しお話しさせていただいて、担当の富田課長ともこのことについては何回かお話ししてきました。9月議会でも分散開催ということは可能なんだろうかと。 例えば、中学校区となるとかなり人数が多くなるところもある。ところが、例えば吉田町で吉田中学校区であれば、全員来たとしても100人程度、多分今でも100人未満だと思いますけれども、例えば宇和海校区とかになってくると何十人単位ということに、何十人もいないんでしょうか、その程度の単位になるので、分散開催も可能ではないかという話は富田課長とも話しておったんですけれども、全体でやるというようなことが決定されたと。例えば、全体から分散開催にやり直すということは検討はしたんですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 金瀬教育長。
    ◎教育長(金瀬聡君) 検討はいたしました。その上で、御父兄等も御遠慮いただき、受付に関しては、今中学校区ごとに人数のばらつきがという話はありましたけれども、受付の方法に関しても、一括してやるんではなくて分散してというような形も検討した上で、人数が大体500人以下になるのではないかという見込みの中で、1席置きの間隔も取れるというようなことで、一括で開催という結論に至ったという経緯であります。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 隣の西予市が分散開催をやる予定だった。ところが、西予市も延期ということになったようであります。私は成人式は、富田課長とも、何とかやってあげたいなと。一生に一度のことでもあるので、そして、特に高校を卒業してから最初に会う同窓会みたいなもので、子供たちにとっては非常に楽しみにしていると、これは長年そういったことで。 昨日そういった御報告を聞いてから、ある二十歳を迎える家庭のお母さんと少し電話で話をさせていただいたんです。多分4時頃に決定があって、議員にもその時間帯ぐらいに連絡があったと。私がそのお母さんと話したのは7時頃だったんです。多分5時前後ぐらいにホームページにアップしたんですが、7時頃にちょっとそのお母さんと電話したんですけれども、その娘たちのSNSは、成人式のことでもう既に炎上状態だったと。ええー、なくなったのと、楽しみにしておったのにとか、そういったことで、もう既に7時台では子供たちに結構知れ渡っていて、なくなったことを非常に残念がっているという話でした。何とかやってもらえないかなというふうな私は感じはするんですが。 あと、通告はないので、これは議長許していただきたいんですが、私も9月議会のときに、特に女の子をもつ御家庭の貸衣装の問題を少しお話をさせていただきましたが、貸衣装の仕組みというのは、こういった仕組みになっているよというのは教育委員会は御存じですか。大体貸衣装はこういった仕組みですよというのは御存じですか。知らなかったら知らないでいいです。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 私自身は詳しくは存じておりません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 私も娘の成人式を経験したので、大体は知っていたんですが、詳細は知らなかったんですけれども、昨日美容院の方と話もさせていただいたんですが、中止になりましたよということで、美容院も当然何人か予約があって、多分これは予約中止になるだろうなという話でした。 聞いたら、宇和島で一番多いところで、美容院名は言いませんけれども、最高20人ぐらい予約を受けている美容院があるそうです。朝3時か4時ぐらいから順次予約を入れて、昼からの開催に間に合うようにということでやっている美容院があるそうです。そういったところは大変な大打撃ということだろうと思います。 その美容院の人とちょっとお話をしていたら、貸衣装というのは、前撮りと本番と併せて貸衣装代なんですね。前撮りで、例えば貸衣装代が20万円とすれば、10万円、10万円という設定の仕方ではないんです。併せて20万円なんです。こっちがなくなったから半額の10万円でいいですよという仕組みではないんです。要は、前撮り代はサービス、サービスと言っていいのか分かりませんが、そういった2回セットで20万円という仕組みらしいんです。それは前払いなんです。 うちの娘のときも、8月に前撮りして、本番の1月に成人式に出席してということで2回、美容院はそれぞれお金を払うんですが、貸衣装は2回セットで20万円なら20万円お金を払うわけです。だから、成人式がなくなったからといって半額になるシステムではないんです。 となると、20万円既に払っているのに、前撮り分しか貸衣装代は借りなかったと。本番のときは、当日もちゃんと着物を着て親戚一同と成人のお祝いをするという御家庭もあるかもしれませんが、それで着るということもあるかもしれませんが、着物を着るということ自体がもしやめたということであれば、値段は一緒なんです。半額返金するというシステムではないらしいです。これはこれから貸衣装屋さんがどのような判断をされるか分かりませんけれども、そういった値段の構成になっているそうです。 これは少し調査していただいて、これからもし延期ということであれば、その次にまた着られるということになるかもしれませんが、これも美容院さんとお話をしたんですが、8月にもしやるということになったとして、8月は無理だそうです。なぜ無理かというと、8月には翌年の子供の前撮りのために晴れ着を準備しなくてはいけない。だから、8月にやろうとするのは無理。成人を迎える方も、8月には着物は着ないらしいです。だから、やるとしても5月だろうと。5月の連休にゴールデンウイークにやるんであれば、また晴れ着を着て、着物を着て成人式をやるということは可能かもしれませんが、8月にというのは無理だそうです。となってくると、5月にできないんであれば、結局2回分セットで貸衣装を借りたのに、結局1回分しかできなかったと、お金は一緒だということになるんだそうです。 この問題は少し調査していただいて、実際は経済的な損失にはならないんです、セットでそういった仕組みらしいので。ところが、実際には2回着られるところが1回しか着られなかったということにもなるということなので、何らかの対策は私は考えてあげるべきではないかなと思うんですが、これは教育委員会とか、市長にお伺いしたいと思うんですが、市長、ちょっとこういったことを聞いて、感想をお聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 私もその料金体系について、十分熟知するものではなかったところでございますけれども、昨日中止を決定させていただいて、私も問い合わせ等々いただいた中で、お子さんの中では、それでもその日には着物を着て撮影するであるとか、式そのものには参加するんだけれども、結局は友達と一緒に着物を着た中で、そういった楽しみは当日はやっていくという話もあるということも聞いておりますので、議員言われるように、どのような調査、正確な調査ができるかどうか分かりませんけれども、それは検討してみたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) ちょっと私も具体的に、だからどうしたらいいのかというのは、提案はできないんですけれども、何らかのうまい方法はないものかなと、これはちょっと検討していただきたいと思います。 もう一つなんですが、その二十歳を迎える子供のお母さんと話をしたら、これは吉田の人なんですけれども、SNSでもう大体子供たちで連絡を取り合っているらしいんです。都市部に、東京や大阪に行った子は、大学生で、ずっとオンライン授業で、なかなか大学の授業が受けられない状況がこの4月からずっと続いていると。中には大学も辞めたという子もおるそうです。もう既に宇和島に戻ってきたよという子も、それはコロナの問題が大きな要因であろうと。理由というのは具体的には聞いていないんですけれども、多分そういった影響があって辞めたのではないかなという話も聞きました。 せっかく今回成人式を中止しますよという通達をするんであれば、今二十歳の人たちが、特に東京や大阪など都市部に行っている人たちがどのような生活実態なのかと。市のほうから大学生や専門学校の子供たちに5万円と市の物産を送りましょうという事業を行ったところなんですけれども、さらに困っているような状況がもしかしたらあるんではないかと、私たちが想像する以上に。だから、そういった調査的なものをせっかく中止の案内を送るんであれば、その際にアンケート調査なんかをして、もし私たちが想像している以上に困難を抱えているような状況であれば、市として何らかの支援策を講じることも考えなくてはいけないのではないかと思うんですが、これも教育委員会とか市長にお伺いしたほうがいいと思うんですけれども、そういったことは考えられないでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 今回今週末にはがきを発送するその前提で、昨日最終段階で決定をしたということでございますので、まずは今SNS等々情報はすぐに行き着くところでございますけれども、そういった連絡通知は即座にしなければならないところでございますので、アンケート等々を今回の発送に合わせてというのはなかなか厳しいんではないかと感じておりますけれども、議員おっしゃるとおり、どのような生活実態なのかということは、いろいろ関わってきた以上、知る必要もあるんだろうということは私も十分に分かりますので、それについても検討させていただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 成人を迎える人だけではなくて、大学生等応援事業、直接関わってきた、ある程度その住所とかなんかも市としては把握できているところもあると思うので、そういった二十歳前後の人たちの、特に東京や大阪の都市部のほうに行った生活実態というのがどういったことになっているのかというのを可能であれば調査していただいて、市としてさらなる支援策が必要であるということがどうなのかということをぜひ検討をしていただきたいと思います。 この件については、今さら私のほうから成人式をぜひやってくれというふうにはもうこれ以上言えませんので、本当に残念ですけれども、成人を迎える人たちがこういった困難を乗り越えながら成長をされることを本当に心から切に願っているところであります。 次に、感染症対策について、厚生労働省は接触確認アプリCocoaをスマートフォンにインストールすることを推奨しております。まだ全国的にはこのインストール率は20%に満たないようです。数字によると、今スマホを持っている人の台数が全国で8,500万台あるそうです。それでCocoaをインストールしているスマホは2,000万台ということなので、まだ20%に到達していないと。これは60%ぐらいインストールされないと、効果が発揮されないというふうにいわれております。 まだまだCocoaがインストールされていないということですが、議員の方々どうなんでしょう。私は何とか入れておるんですけれども、市としては、職員に対してインストールの推奨はしているんでしょうか。もし導入割合を把握しているようであれば、お聞かせいただきたいと思いますが、これは総務部長、よろしいですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 職員に対しては、公私にわたり新型コロナウイルス感染拡大防止のための行動要請を行ってまいりましたが、その一環として接触確認アプリCocoaを活用するよう、併せて要請をしてまいりました。今回調査を行いましたところ、病院局を除く正規職員のCocoa導入率は現在81.4%となっております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) かなりインストールされているということで安心をいたしましたが、2割ほどはまだされていないと。スマホを持っていない職員もおるかもしれませんが、議員の方もまだインストールされていない方は、ぜひインストールしていただきたいというふうに思います。 感染症の問題では最後になりますけれども、以前の定例会での質問で、国や県が行っているコロナ関連の給付金、補助金等の実績を市と共有することが市民や市内業者の実態を把握する上で大切なことではないかということを質問いたしました。また、来年度の確定申告時には、適正な申告が行えるように、課税所得になるのか、非課税所得になのかというのがなかなか判断しづらいというところもありますので、そのためにも国・県との情報共有は必要ではないかということをただしました。 そのときは、国・県共にまずは給付や補助金等を支出することに努力をしている最中でもありましたので、市町との情報共有するところまでなかなか手が回らないという状況でありました。 市としては、事業を行っている方の実態把握、来年の確定申告に向けた実務上の観点からも、国や県との情報共有というのは欠かせないと思いますが、実態はどのようになっているのか、産業経済部と市民環境部、それぞれにお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 国の事業でございます持続化給付金や家賃支援給付金をはじめ、県の事業である愛媛版協力金等の各種支援制度の申請状況等の把握につきましては、国や県の事情もございまして、市町別の申請件数等につきましては、現段階においても公表されていないことから、把握ができていないのが実情でございます。 その一方で、国の雇用調整助成金への上乗せ助成など、県等と連携して支援をしている補助金等につきましては、情報共有を図りながらその給付事務に取り組んでいるということでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 給付金、補助金等につきましては、確定申告に向けた本市の対応といたしまして、現在国、県、市の3税の協力の下、各種給付金等の課税資料の収集に努め、申告時、あるいはその後の確認により、適正な課税ができますよう準備を進めております。 課税対象となる場合につきましては、それぞれの給付窓口等において、所得申告が必要である旨の説明がされ、また、市ホームページにおいても、課税関係について一覧表を作成し、掲載をしておりますので、申告に際しましては参考にしていただければと思っております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 国や県のやっている給付事業は、なかなか末端の自治体との情報共有ができないというのは、何とかならんもんかなと思うんですけれども、本当に市内の業者さんがどういった給付を受けて、何とか事業を継続できる、あるいは給付事業が足りないからやめざるを得ないとか、そういったことがなかなか把握できないというのが、これは何とかならないもんかなと思うんです。 これは答弁は要りませんけれども、市としても市長会とか、そういったところを通じて、少なくとも県の事業は情報共有できるようなことを要望していただきたいなというふうに思います。これは前回もお話ししたので、これ以上はいいですけれども、ぜひ努力をお願いいたします。 次のテーマに移りたいと思います。 シティプロモーション事業について、まずお伺いしたいと思います。 ロゴマークが決まって1年が経過いたしました。私はこのロゴマークが市役所だけではなく、民間の事業者にも幅広く使われることになるよう、決定の前から各事業者にお願いをしておくと、ぜひ使ってくれと。そして、自分たちが使いやすいロゴマークになるように、投票もしてくれというようにお願いしておく必要があるというようなことを何度も申し上げてきました。実態としてどうなっているのでしょうか。 私が見聞きする範囲では、市が思っているほどこのロゴマークの使用が広がっていないのではないかと思うのですが、民間事業者の利用状況について現状を報告していただけますか。これは市長公室長でしょうか、総務部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) ロゴマークの民間使用の申請実績につきましては、令和2年11月末現在で合計33件となっておるところでございます。用途といたしましては、名刺、チラシに加え、工事用看板、ピンブローチ、ポロシャツなどに利用されております。 申請ではございませんけれども、特に規模が大きかった利用実績でいいますと、去る10月27日から北海道を除く全国のファミリーマート1万6,400店舗で数量限定販売されました新商品のおにぎり、ごちむすび鯛めし約170万個のパッケージにロゴマークとキャッチコピーをプリントしていただき、全国に大いに宇和島をPRしていただいたところでございます。 今後もロゴマーク等について、民間の方々にも御協力をいただき、キャッチコピーや宇和島百景データベースと併せ、オール宇和島でのブランドイメージのより一層の発信に努めてまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 33件、これが多いのか少ないかということなんですが、市長、33件という数字はどのように評価されておりますか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) やはりもうちょっと頑張っていかなければならないだろうと思っております。11月に民間のショッピングセンターにおきまして、さらなるそういったアピール等々もしているところでございますけれども、これからも努めて、こういったことをアピールするように努力をしていきたい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 前の質問の中でも、ミカンの段ボール箱とか、あるいは魚を発送するに当たって、魚に対する入れ物、箱への印刷というか、シールとか、そういったこともできないかというふうな話をしたんですが、これはなかなか業者さんに、例えばミカンであれば、共選が段ボールをつくっていると思うんですけれども、共選の段ボールにさらにこのシールを貼るのか、あるいは段ボールに印刷をするのか、いろいろ負担もかかることだろうと思うんです。これはそういったことではなくて、市中の、例えばお土産物屋さんとか、かまぼこ屋さんとか、ああいったところも、箱とか、包装紙にこのロゴマークを印刷するというのは、ただ印刷すれば当然お金が発生するわけで、それに対する何らかの補助も考えてもいいんではないかと。 例えば、中小企業者等応援事業というのがありますよね。その中にパッケージ等デザインの刷新というのがありますけれども、このロゴマークを新しいパッケージに入れたいんだということで、今上限が50万円、2分の1の補助ということですが、パッケージを新しくするということは、多分補助の対象事業になると思うんですけれども、それに加えてロゴマークを印刷することによって、プラスアルファでもしお金がかかるようであれば、その部分をプラスで補助額を上乗せするとか、そういったことによって、よりこのロゴマークが使用しやすいような仕組みというのはできないもんでしょうか。 通告にはなかったんですけれども、産業経済部長、どうでしょうかね。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 市としては、このロゴマークを広めたいんですけれども、最終的にはパッケージ刷新については事業者さんが選ぶことでございますし、経費の面については、ちょっと確認の上、改めて検討させていただきたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) せっかくつくったロゴマークですから、できるだけ幅広い方々に利用していただいて、それが市外に認知されるようなことを努力をしていただきたいと思います。これは今後の努力に期待をしたいと思います。 次に、同じくプロモーション動画についてお聞きしたいと思います。 私もこれも何度も質問しているんですが、今年度動画を作成する予定でしたが、感染症の影響で今年度の作成は見送りになったというのは、もう周知のことだと思います。予算の2,000万円も既に取り下げた状況であります。これについて、1年間通した宇和島市の魅力を撮った動画にするべきではないかということを何度も申し上げてきたんですが、来年度以降の計画について、もし決まっていればお聞きしたいと思います。総務部長ですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 来年度以降の計画につきましては、浅野議員からの御指摘も参考とさせていただきまして、予算を計上する場合においては、年間を通じて宇和島の良さが収録できるよう配慮する予定でございます。 また、新型コロナウイルス感染拡大による社会情勢の変化なども踏まえながら、目的を明確にした上で、動画の内容や広告配信ターゲットなどを定めて実施できるよう、現在担当課において、引き続き検討を行っているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 1本の動画に春夏秋冬全て入れるというのはなかなか大変なことかもしれませんし、できれば、費用の問題もあるかもしれませんけれども、春の宇和島、夏の宇和島、春夏秋冬それぞれのものがあってもいいかもしれませんし、行事ごとの動画というのがあってもいいかもしれません。予算的に500万円を超えるということになれば、また問題かもしれませんが、それはぜひ工夫をしていただきたいと思います。 最後に、伊達博物館の建替計画についてお尋ねしたいと思います。 これも9月議会で聞いたばかりのことなんですが、この間、9月議会以降4か所、計7回の説明会が終了いたしました。昼、夜複数回の説明会の開催を私自身は求めてきましたけれども、それ以上の開催をしていただきました。このことについては、担当課の努力に敬意を表したいと思います。大変御苦労さまでした。 また、パブリックコメントも終了をしたようです。説明会、パブコメ、どちらもそこで出された意見、要望等を公表することを求めてきましたけれども、今の時点ではまだまだ公表には至っていないようであります。今後公表することになるのかどうかという点も含めて、説明会とパブコメ等に出された市民の意見、要望はどのようなものであったのか、報告をしていただけるでしょうか。教育部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。少し長くなりますが御容赦ください。 伊達博物館基本計画案の説明会につきましては、今ほど議員からも御紹介ありましたとおり、11月17日から22日までの間、計7回、場所は南予文化会館、吉田公民館、三間公民館、岩松公民館でそれぞれ開催いたしました。広報うわじま11月号折込チラシ、マスメディア、行政放送等で周知を図り、合計で152名の方に御参加いただき、御質問や御意見、御要望を頂戴したところでございます。 一部御紹介いたしますと、改築自体の必要性を問われる御意見、施設の安全性に関する御心配、展示内容に関する御要望、開館後の維持管理経費の把握等の必要性についての御意見、また、クラウドファンディングやふるさと納税の活用の御提案等々、様々な御意見を賜りました。 また、パブリックコメントにつきましては、10月26日から11月30日までの期間に27名の方から御意見が寄せられております。うち、建て替え自体に反対の方が3名、建設場所に異論のある方が5名で、現在の場所での建て替えを望んでおられる方が、うち3名おられ、その1名の方から、261名の同意署名も、併せていただいたところでございます。 その他、旧JT跡地への移転でありますとか、高台への移転を望まれる方もそれぞれおられました。やはり地震、津波を心配する御意見が多かったように感じております。 一方、賛成、おおむね賛成とされた19名の方の中の御意見といたしましては、新博物館での展示スペースの充実を望まれる声が最も多く、また、宇和島藩全域での連携、伊達家入部以前の歴史やゆかりの文学者、偉人の紹介の充実などの御意見をいただいております。また、展示のためには、学芸員の数、質の充実が必要との御意見もございました。 さらに、トイレの数の希望、駐車場入口の安全性、植物園を併設してはどうか、CLTをはじめとする木材の使用を積極的にせよ、あるいは地元ゆかりの著名人とのコラボレーションを希望する御意見等々、本当に数多くのコメントをいただいております。この場をお借りして厚くお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。 寄せられたパブリックコメントにつきましては、まとまり次第ホームページ上で公開いたす予定としておりますし、説明会での質疑につきましても、併せて掲載をいたしたいと考えております。今しばらくお待ち願いたいと思います。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 丁寧な説明をいただいたんですが、今後の事業計画、今まで聞いた話では、12月今月中旬ぐらいに建替委員会を開いて、そこでこの計画案について正式な決定をするというふうにお聞きしておるんですが、そういったことになるんですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 今ほど説明さし上げましたパブリックコメント、説明会等も経て、事務局といたしましては、個別の御意見はもちろん種々ございますけれども、伊達博物館の基本計画案そのものにつきましては、おおむね御理解をいただいたのではないかと考えております。最終的には市民の皆様に御説明した基本計画案をいただいた御意見と併せまして、今月17日に開催予定の第8回建替委員会で御審議をいただき、今月中には案がとれた形の基本計画として取りまとめる予定としております。 移転先の公園をなくしてほしくないという署名も含めた御意見につきましては、現博物館敷地の公園化を進め、公園機能としての天赦公園は維持できると考えておりますとともに、津波、また、液状化対策等を含め、後世に残すべき文化財の保存、継承という使命を果たせる博物館を整備してまいりたいというふうに考えております。 取りまとまった基本計画を基に、来年度令和3年度には設計業者を選定し、基本設計の段階に入っていくこととなります。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 17日に建替委員会ということですが、まず最初にパブコメと説明会での話の公表というのは、今日はもう9日です、もうあと8日ですが、いまだ公表していないんですが、公表をして、こういった意見が出ましたよというのをある程度市民に周知して、そうしてから建替委員会ということに、私はなろうかと思うんですが、公表はいつ頃される予定なんですか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) 申し訳ございません。今の段階でいつということははっきり申し上げるには至らないんですけれども、できるだけ早く公表できますように努めたいと思います。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) ちょっと17日、私は急ぎ過ぎだと思うんです。まだ説明会に、私も説明会、日曜日の昼の部に行ったんですけれども、議員の方もそれぞれ行かれた方、行っていない方、少なくとも7回の説明会、全員参加された方は議員の中にも多分いないと思うんです。説明会でどういった話があったのか、パブコメでもどういった意見が出たのかというのは、議員はまだ知らないんです。知らないのに17日に決めると、それも公表がいつになるか分からないと、その内容が。それはちょっと早過ぎる。議員も全然説明会の内容も分からないし、パブコメの内容も分からない。これは議会の議決事項ではないんで、議会のどうしても議決が必要だという案件ではないんですが、当然来年度の予算に伊達博物館の何らかの関係する予算が出てくると思うんです。予算は当然議決事項になるんですが、建替基本計画のものは議決事項ではないんですが、議員の了解を得るというのは大前提だと思うんです。そのためには、内容を公開して、議員にも説明をして、こんな意見が市民から出ていますよというのを十分に議論した後に、そして建替委員会で、建替委員会の議長も、所管の委員長も委員となっておりますけれども、そういった方々に議会の意向を託した上で建替委員会を開かないと、これはちょっと急ぎ過ぎだというふうに私は思います。 これは答弁は要らないですが、議会のほうでも今後、今回の12月議会でも産建教育委員会ありますから、所管の委員会で議論していただいて、パブコメも、説明会の内容が市民にも知らされない、議員に知らされたとしても、例えば委員会の当日とか、1日前とか、そういったことではなくて、ある程度期間をおいて、市民とも議員がそれぞれ話した上で、委員会でそれなりの了解を得て、建替委員会で議長と委員長が出席をして、建替委員会で正式に決定するということが私は必要だというふうに思います。これは答弁は要りません。ぜひそういった形をとっていただきたいというふうに思います。 そして、市長にもお伺いしたいんですが、私は今回の建替計画、当初、この問題が出てきたときに、それほど強い関心は、私は本音を言えば抱いておりませんでした。ところが、事業費が36億円という大きなお金を使う事業であること、そして、恐らく今後の宇和島市のシンボリックな建造物になるであろうということ、そして、そのような事業でもあるにもかかわらず、これも9月議会で言いましたけれども、建替委員会の議論が議事録を読む限り十分に行えたのか疑問であること、最終結論を前に委員会の中で中心的な役割を果たしていたであろう委員が、そういった方が辞任をしていること、そして、伊達博物館天赦公園の周辺住民の理解が十分に得られていないこと、先ほど部長の話の中で署名が出されていると。私も少し署名も見させていただいたんですが、あそこの佐伯町とか、御殿町とか、あそこら周辺の方々の反対の声が、児童公園をあのまま残してほしいという声が結構な数あるということ、そういったことから、問題意識が強められてきたところであります。 議員の間の審議もまだまだ十分に尽くされたと私は思っておりません。来年夏には市長選もある、市議会議員選挙も控えております。今年度中に結論を出さなくてもいいんではないか、どうしても出さなくてはならない理由があるんだろうかというふうに私は思います。 市民の意見にもっと耳を傾けて、納得していただけるような説明というのを私はまだまだ十分にされていないように思うんですが、市長はどのようにお考えでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 先ほど部長が答弁したとおり、おおむねの理解というものは得られたのではないかと私も理解をしているところでございます。建築されたのが昭和49年でございますので、建築から今45年以上の年月が流れました。その間、経年劣化によりまして、大規模改修を複数回やっているところでございますけれども、その間におきましても、これを改築しようという話は出ながらも、十分にそれを尽くしていなかったという歴史というものがございました。 加えまして、耐震化できていないということは大変致命的なものでございまして、これまで教育施設を中心に耐震化を進めてき、また今は本庁舎につきましても耐震化をしているところでございますけれども、国の重要文化財をお預かりしている館といたしましては、そういった方々からもしっかりそういった十分な施設で確保するようにというお声等いただいていた、この現実の前では我々もしっかり判断をしていかなければならないだろうと、そのように感じているところでございます。 この背景の下で、準備委員会を含めますと、2年半余りの年月、また、建替委員会としては1年8か月、9か月のそういった期間を経ながら、今回計画案というものでございますけれども、お示しをし、また議会の皆様方からも、市民の皆様により丁寧にということでございましたので、丁寧に説明をさせていただいたところでございますので、今後こういったことにつきましては、十分な理解を得ながらやっていくということは当然のことだと思っておりますので、今後ともこの事業を進めるべく努力をしていきたい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○議長(福島朗伯君) 浅野修一君。 ◆11番議員(浅野修一君) 丁寧にやるんであれば、先ほど申しましたように、17日の建替委員会で結論を出すんではなくて、議会にもその説明会の内容とか、パブリックコメントの内容とか、いち早く知らせていただいて、その問題については議会でも議論をすると。市民の中でも再度、こういった意見が市民の方から出ているんですよと、そういったことも周知をした上で再度煮詰めていくという私は手続はぜひ必要だと。ちょっと17日の建替委員会については疑問を持っております。早く、少なくとも説明会やパブコメの内容が公表されて、1週間、2週間程度は議員間や、あるいは市民間でもう少し煮詰めてする期間を、私は必要ではないかなというふうに思っております。 少し時間は早いんですが、以上で予定した質問は終了いたしましたので、私の質問を終了したいと思います。 もう間もなく年末年始を迎えますけれども、それぞれ御健康に留意されて、年末年始を過ごされますことを御祈念申し上げまして、私の一般質問を終わります。ありがとうございました。(拍手) ○議長(福島朗伯君) 以上で浅野修一君の質問を終わります。 しばらく休憩し、午後1時から再開いたします。     午前11時35分 休憩-----------------------------------     午後1時00分 再開 ○副議長(武田元介君) 再開いたします。 休憩前に引き続き質問を行います。 それでは、浅田美幸君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) 自由民主党至誠会の浅田美幸です。 通告に従いまして、一問一答方式にて質問を行います。 先輩議員から、このパネルがあるので少し理事者の答弁が聞き取りにくいということでしたので、少し大きな声ではっきり答弁していただくようお願いいたします。 それでは、空き家空き地について質問します。 今年度から建築住宅課に空き家対策係ができました。それを受け、さきの10月に会派至誠会で空き家の問題について勉強会をしました。その際には、建築住宅課の職員の皆様には大変お世話になりました。 人口減少社会を迎え、空き家が全国的にも増加傾向にあります。空き家は適切な管理がなされないまま放置されると、防災、防犯、衛生、景観等の地域住民の生活環境に深刻な影響を及ぼすばかりか、社会問題になりかねません。私たち議員のところにも、空き家に関していろいろな相談がきているところです。 このような空き家が全国には、平成30年現在で848万戸存在するといわれています。野村総合研究所が2016年6月に公表した予測では、2013年13.5%であった空き家率は、2023年に20%、2033年には30%を突破することとあります。つまり3戸に1戸が空き家になるということです。 空家等対策の推進に関する特別措置法、いわゆる空家法が地域住民の生命、身体、または財産を保護するとともに、生活環境の保全を図り、あわせて空き家等の活用を促進できることを目的に制定され、平成27年5月に全面的に施行されました。そして、本市では、今年度4月に空き家対策係ができたところです。 さて、本市における空き家の現状はどのようなものでしょうか。山田建設部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 平成27年度に当市で実施いたしました空き家等実態調査の結果を基にお答えいたします。 市内の空き家は4,097件で、住宅総数4万3,192件のうちの9.5%を占めているという状況であります。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 空き家の総数が4,097ということです。勉強会のときにも教えていただきましたが、宇和島市の空き家率は県内11市中5番目と、真ん中くらいですが、全国平均からすると、随分多い数字となっています。この中で、そのまま放置すると倒壊の危険があり、修繕や解体などの緊急性が高いと判断されたものはどれぐらいありますでしょうか。山田建設部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) 市のほうで27年度に実態調査を行いまして、建物の基礎や外壁、屋根などの外観目視で調査により、再利用が可能な空き家から倒壊の危険がある空き家まで、クラス分けを行っております。その中で、実態の空き家の対策において、市民からの通報等があって対応している空き家の状況というふうなことで回答させていただきます。 具体的な対応件数については、空家法が施行された後、平成27年度以降の空き家に関する相談件数が287件ございました。そのうち対応済みのものが162件で、処置等の要請を行うなどの対応中のものが125件です。申し訳ありません。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 その勉強会のときには1,985戸の危険性がある空き家があるということでしたので、結構多いということです。それで、今ですと、287件のうち162件が解決済み、125件が今現在進行中というところです。 先ほども申しましたように、宇和島は全国平均よりも随分多い空き家率です。早急な対策が必要となります。空家法では、市町村はその区域内空き家等に関する対策を総合的かつ計画的に実施するため、定めることができるとされていますが、当市ではいかがでしょうか。策定されていましたら、数値の変化及び効果はどのようになっていますでしょうか。山田建設部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) 当市では、空き家等の対策計画につきましては、今年度中に策定に向けて、現在作業中です。策定後はこの計画に基づいた施策を実施することで、さらになる空き家対策の推進につなげていきたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) 先ほど申しましたように、本当に多い空き家です。しっかりとした計画を策定され、地域の生活環境を守っていただけますようお願いいたします。 令和元年6月の骨太方針2019においても、既存住宅市場の活性化の中で、空き家の利活用を図ることが重大な課題とされています。空き家バンクの整備はこの対策の重要な情報提供の一つであり、全国の市町村では8割を超える自治体が導入し、空き家対策として運用しています。 宇和島市のホームページでも紹介されていますが、当市の空き家バンクへは何件が登録されていますでしょうか、また、これまでの制約件数はいかがでしょうか。西本総務企画部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 当市におきましては、平成19年度から空き家対策と移住の促進を目的に空き家バンク制度を運用しており、市外からの移住希望者に対して物件情報を提供し、賃貸や売買に結びつけております。本年12月1日現在、市ホームページで公開している物件数は11件となっており、登録件数は、制度を開始した19年度からこれまでの13年8か月の実績で、累計115件となっております。 なお、制約件数といたしましては、115件の登録に対し69件となっております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) 登録件数を増やしていくために、制度の周知と利用しやすいシステムが必要です。よそでは、自治会の近隣の方々からも空き家バンクへの登録を呼びかけてもらっているところもあるようですが、当市ではどのような対策がとられていますか。西本総務企画部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 当市におきましては、企画情報課内に専属の移住相談員を配置しておりまして、その相談員が建築住宅課からの空き家の情報はもとより、地域の方々や不動産会社からも情報収集を行い、空き家バンクに登録可能な物件があれば、こちら側から登録の呼びかけを行っております。 その他の周知方法といたしましては、市ホームページでの紹介に加えまして、地域の方々が集まることが多い地区公民館にも空き家バンク制度をお知らせするチラシを設置させていただくなど、周知に努めております。 今後におきましても、空き家バンクの登録件数を増やしていくことを通じて、空き家対策と移住・定住の促進につなげたいと考えているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) 少しでも空き家が利活用されますよう、さらなる周知に努めていただきますようお願いいたします。 空き家問題、今後の取り組むべき方向や方針についていかがお考えか、御所見をお伺いします。山田建設部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 空き家対策としましては、適正な管理が行われていない空き家等が市民の生活に深刻な影響を及ぼすことを防止し、安全で安心な暮らしを実現することが目的となります。そのためには、空家法に規定されております特定空家等の措置を行うことが必要な場合もありますが、まずは所有者等に周辺の生活環境に悪影響を及ぼさないよう、空き家等の適正な管理に努める責務があります。 特定空家等になる前に、空き家バンクのような空き家の利活用の促進、適正な管理に関する所有者等への意識啓発にも取り組みながら、管理不十分なまま放置された空き家の発生を抑制することも重要であると考えております。その上で、空き家それぞれの状況に応じて必要な対応、利活用から除去までを総合的に進めていくことで、安心で安全な暮らしを実現していきたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 すみません、質問が後先になったんですが、抜かしておりました。 空家法でいう特定空家というものはどういうものでしょうか、また、当市では特定空家はありますかという質問をさせていただきます。山田建設部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 空家法では、そのまま放置すれば倒壊等著しく保安上危険となるおそれのある状態、または著しく衛生上有害となるおそれのある状態、適切な管理が行われていないことにより、著しく景観を損なっている状態、その他周辺の生活環境の保全を図るために、放置することが不適切である状態にあると認められる空き家等が特定空家と定義づけられております。 現在のところ、当市においては、特定空家等に認定されている空き家等はございません。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) 現在は特定空家に認定されている空き家はないとのことですが、これからますます空き家が増えていきます。これから先、出てこないとは限りません。その対策はもう先ほど全てにおいてお聞きしました。 勉強会のときもコロナの影響もあり、実際に空き家対策係が機能したのは最近とのことでした。これからますます空き家が増えていくと予想される中、空き家対策係が重要な役割を担うこととなります。これからも市民の皆様の相談に際し、速やかに対応していただけますようお願いいたします。 空家法により、特定空家と認定され、所有者等に勧告を行った時点で、空き家の固定資産税は6倍になります。このことにより全国で危険な空き家は改善されつつあります。宇和島市でも、このところ道路沿いの目立った崩れかけた空き家が取り壊されているように感じられます。 しかしながら、空き家から空き地になり、放置され、草や木が生い茂り、近隣の方々が困るケースが増えています。今後空き地に対しての対策も急務と考えます。 そこで、空き地についてお尋ねします。 空き家から空き地になった土地の適正な管理がなされるよう、どのように対処されるのでしょうか。山田建設部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 老朽危険空き家除去補助制度の中で、補助金により取り壊された方については、交付対象者の方に空き家除去後の跡地が地域の居住環境を阻害しないよう、適正な管理に関する指導を行っているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) 今、補助金により壊された方というものがありましたが、この補助金はどういうもので、何件ぐらいが今までに壊されていたか、教えていただけますでしょうか。山田建設部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) 申し訳ありません、今全体の総数を持ち合わせておりません。今年度については、20件を補助対象として選定して対応しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。また今度教えてください。 空き家から空き地になった場合は、今お聞きしましたが、今までも空き地が放置され、雑草等で近隣の住民が困り、市が相談を受けたことがあると思います。その際の対応をお聞きします。田邑市民環境部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 田邑市民環境部長。 ◎市民環境部長(田邑高浩君) 近年過疎化や転出者の増加、管理者の死亡等の理由により、宅地化された土地が長期間利用されずに空き地となり、放置されている問題が全国的に増えております。当市の現状につきましては、空き地は私有財産に当たるため、原則として管理者が空き地の管理を適切に行っていただく必要がございますが、管理者の転出や死亡等に伴い、所在が確認できないケースにつきましては、生活環境保全上、支障がある場合について、近隣住民の方からの相談等を基に、当市が定めるきれいなまち宇和島をみんなでつくる条例に基づき、生活環境課が現地確認を行います。 現地では、草木の状況や周辺地域の影響について確認し、管理者等が判明しない場合は、追加の調査を行った上で、土地管理者等を特定の上、適切な管理が行われるよう指導を行っております。 なお、これまでについては、管理者の所在確認はいずれもできているところでございます。 議員御指摘の草木の繁茂につきましては、空き地で発生しやすい問題の一つであり、これまでも当事者間等の話し合いにより、適正な管理に努めていただいているものと考えますが、市といたしましても、今後も適正管理の周知啓発、必要に応じて管理者等への指導等にも努めてまいりたいと考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。
    ◆7番議員(浅田美幸君) 放置されて何年もたった空き地は、所有者を探すのに苦労します。近隣の住民の方も所有者が分からなく、市に相談しても所有者を探し出すのに時間がかかり、解決するのが大変な現状です。今のところは市民の方から相談されたものにつきましては、解決されているとのことですが、これからもこのような空き地がさらに増えることが予想されます。一日も早い法制度の創設を望みますが、現状の制度内で、所有者に対する適正管理の指導をこれまで以上にすべきではないかと考えます。 昨日の武田議員の質問にもありましたが、市として何かできることはないでしょうか。市長にお尋ねします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 先ほど部長が答弁申し上げたとおり、現在過疎化であるとか、人口減少を起因といたしまして、管理されていない空き地が増えているのは現実だと、私も認識しているところでございます。 現在当市がおかれている状況においてでは、なかなかこれらを一足飛びに解決できるような法というものは整備をされていないところでございますので、現在条例に沿ってこれらを丁寧にやっていく、それがまさに現実の話ではないかと、そのように認識しているところでございます。 あわせて、管理の徹底というものを指導していくだけではなくて、管理の必要性というものを周知していくことの必要性というものを認識しているところでございますので、今後、この指導と周知を両輪といたしまして取り組んでいきたい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) いま一度昨日の武田議員の質問のことを考えていただき、考慮していただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。 神戸市などでは、ふるさと納税を活用した空き家、空き地等管理をされているところもございます。このようなことも参考になさって、空き地の管理、空き家の管理、これからよろしくお願いいたします。 空き家の勉強会のときにも、空き地についてもふれましたが、空家法のような特措法がないので、どうにもならないところがあるという話を議員でしていました。そこで、私たち議員も国に要望し、一日も早い法制度ができるよう努めたいと思います。 次に、放置される空き地、空き家には、相続登記がされず、所有者不明状態になっているものが次第に増えてきています。増田寛也元総務相が座長を務める所有者不明土地研究会の調査によりますと、このような土地は2016年には約410万ヘクタールでしたが、2040年には離島を除いた北海道の面積に迫る720万ヘクタールまで増加すると予想されています。本市の所有者不明土地の現状や対応をお聞きしようと思いましたが、これは市の把握するものではないので、質問はやめます。これ以上所有者不明土地を増やさないため、土地を相続される方へ名義変更をしていただくよう、周知されますよう、要望しておきます。 また、国では、所有権の放棄につきまして、意見の公募を行い、要綱案がまとめられて法改正に進んでいく予定となっていますが、法の整備がなされましたときには、市民の皆様にすぐにでも提案できる体制を整えていただくよう、申し添えておきます。 次に、買物弱者について質問をします。 前回の議会でも松本議員が取り上げておられましたが、スーパーしんばしが倒産により閉店しました。私の住む番城校区にもしんばし南店がありました。周辺に住む高齢者の皆様は大変困っています。若い人からすると、近くにいろいろなお店があるから大丈夫ではないかと思われるかもしれませんが、一生懸命歩いていかれていた人にとりまして、しんばし南店まで行くのが精いっぱいだったという人もおられます。商店街のしんばしや吉田のしんばしの近所の高齢者におかれましても、同じような方がいらっしゃるのではないでしょうか。 また、あったものがなくなってしまったという不安も大きいと思います。同じように、スーパーを誘致していただけるのがよいのですが、これは民間のこととなります。 しかしながら、現時点で地域住民に希望を持てる情報があれば教えてください。また、市としてはどのようにお考えか、市長にお聞きします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 希望の持てる情報は、残念ながら今持ち合わせておりません。様々なうわさはお聞きになられたことがあろうかと思いますけれども、どれも真偽はっきりしないものばかりでございます。 8月30日をもってしんばしが閉店されたというニュースが8月31日月曜日に飛び込んできたときには、大変な衝撃というものが走りました。私も小さな頃からしんばしさん、そして、フジの丸の内店さんには行くことが楽しみで、何かおまちに行くということを象徴するようなお店であったところでございます。 また、加えて、御高齢の方々を含めた周辺の方々の買物の場所ということもございますし、さらにはしんばしさんでなければ取扱いがないものがあったと。これはかなりのお声というものを聞いたところでございますけれども、そういった象徴的なお店というものがなくなったのは大変残念なことであろうと思っているところでございます。 市といたしまして、実は県の関係機関に出向きまして、何とかそういった誘致も含めたお願いをしているところでございますけれども、今後ともこういった関係機関等々にこの現実というものを訴えながら、市としてできることはしっかりやっていきたい、そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) よろしくお願いいたします。 そして、また住民が希望を持てる情報が出てきましたら、御報告いただけますようお願いしておきます。 次に、当市の買物弱者に対する支援事業について教えてください。楠産業経済部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 本市における買物弱者の支援につきましては、近隣に商店がない地域における対策といたしまして、買物弱者を主な対象とし、日用生活物資を自動車により販売する事業者に対しまして、移動販売用車両の購入、改造等に要する経費に補助をいたします買物弱者支援事業を実施しております。 この事業につきましては、平成27年度より実施しているもので、27年度が1件、28年度が2件、29年度が2件、30年度が1件、31年度が1件、令和2年度本年度1件、合わせて8件の利用実績がございます。 また、今回のスーパーしんばし吉田店の閉店に伴いまして、フジ吉田店への利用者増加が見られたことから、利用者のアクセスに配慮いたしまして、吉田町内で運行しております当市のコミュニティバスの停留所を桜橋付近に新設したところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。バス停を変更されたとのこと、少しの距離でも御高齢の方にとりましてありがたいことだと思っています。 買物の問題は、商店街や地域交通、介護、福祉など、様々な分野が関係する問題であり、民間企業やNPO、地域住民等の多様な関係者と連携、協力しながら取り組まなければなりません。市としても、市民の方からの相談があった際に、いろいろな提案や取次ぎができますよう、日頃から情報を収集し、引き出しを多くして、市民の相談に応えていただくようお願いしておきます。 物を見て選び、人と会って買物をする喜びがあると思います。比較的元気な高齢者は、電動アシスト自転車があれば遠くのスーパーまで行って買物ができるのではないでしょうか。地球にもやさしく、高齢者の皆様が活動的な毎日を過ごせるよう、電動アシスト自転車の補助を検討していただけませんでしょうか。また、免許を返納された方への支援としても検討してください。伊手保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えいたします。 御提案をいただきました電動アシスト自転車の補助につきましては、子育て支援でありますとか、運転免許自主返納に伴う移動手段の確保から、実施している自治体があることは把握しております。また、県内におきましては、新居浜市が65歳以上の方を対象に今年5月から開始しております。一方で、他県におきましては、既に補助を実施していた自治体が電動アシスト自転車の普及が進んだことなどによりまして、終了するところも出てきております。 当市におきましては、現在のところ高齢者の移動手段としての電動アシスト自転車の補助制度の導入は予定しておりませんけれども、他市町の状況や電動アシスト自転車の普及状況等を注視してまいりたいと考えております。 議員が言われますように、高齢者の生活におきまして、買物は大きな生活課題となっております。今年度でございますが、本市における高齢者施策の重要課題として、自分の目で見て商品を選びたい願いをかなえるため、官民一体となった取組を行うということを大きな目標としておりまして、現在地域住民や社会福祉協議会、民間事業者と買物支援の具体化を検討し、一部実現に至った事例も出てまいりました。 今後も様々な形で高齢者の移動支援、買物支援につながる施策を検討してまいります。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ただいま一部実現に至った事例も出ましたとのことでしたでしょうか。それは何か、教えていただけますでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) 御紹介をさせていただきます。 津島町清満地域でございますが、そちらのほうに住民による支え合いのまちづくりという組織としまして、暮らしのサポート清満というものがございます。こちらの組織のほうが、地域の独居高齢者を地域住民がバスでスーパーにお連れして買物を楽しんでいくという取組をしております。名称は、買い物行こカー清満号というのでございますが、こちらを8月に運行しております。今年度中に再度実施するという予定を聞いております。 先ほど御紹介させていただいた一部実現に至った事例というのは、今御紹介させていただいたものでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) また行かれるということですから、評判もよかったということでしょうか。ありがとうございます。 他の地域それぞれの事情があると思います。今のように、それぞれの地域でいろいろなことを考え、検討していただくよう要望しておきます。 今回はしんばしの閉店に伴う買物のアクセスについての質問でしたが、解雇されました従業員の再就職支援にも関係機関と連携しながら支援をお願いして、次の質問に移ります。 平成31年3月議会におきまして、番号189の質問をさせていただきました。市長、189、これは何の番号でしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 全国共通の虐待通告ダイヤルと認識しております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 前回は、児童相談所全国共通ダイヤルですと話させていただきました。平成27年7月1日から3桁の番号189(いちはやく)になり、音声ガイダンスの短縮等の改善を行い、令和元年12月3日からは児童相談所虐待対応ダイヤルとして無料化されています。 子供が親などから虐待を受けたとして、児童相談所が対応した件数は、今年1月からの半年間で9万8,000件余りに上り、過去最多のペースとなっていることが厚生労働省のまとめにより分かりました。 一方で、新型コロナウイルスの緊急事態宣言が出されていた5月は、去年より減少していて、専門家は、学校などからの情報提供が減り、潜在化した可能性があるとしています。 危険度の高い、つまり子供の生死に関わる児童虐待は、特に学校や保育園からの通告で発覚するケースが多いのですが、それが一斉に休校になったことで高リスクの虐待が見えなくなってしまったのではないかと考えられます。 このようなことから、189(いちはやく)いま一度市民の皆様へ認知され、活用されるようさらなる周知、啓発に積極的かつ強力に取り組んでいただきたいと思いますが、いかがでしょうか。伊手保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えいたします。 11月の児童虐待防止推進月間におきまして、国が作成されましたポスターでありますとか、リーフレットを福祉課の窓口に設置をしまして、周知啓発をさせていただいたほか、各部署でありますとか、幼稚園、保育園等へもそれらを配布しまして、また、広報11月号にも掲載して、広く周知をしてきたところでございます。 今後におきましても、推進月間だけにかかわらず、市のホームページへの掲載なども含めまして、様々な機会で周知啓発を行ってまいりたいと考えております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) これからも周知に努めていただき、相談しやすい体制を整えていただきますようお願いします。 次に、市への虐待の相談件数、対応についてお聞きします。伊手保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えいたします。 児童虐待に関する相談件数でございますが、平成29年度が44人、延べ数は320件、平成30年度が50人、延べ数が702件、平成31年度が43人、延べ数1,050件となっております。相談者の数は横ばいでございますが、延べの相談件数は年々増加している状況にございます。 対応につきましては、相談者の緊急度に応じまして、市役所内部の保健生活保護担当及び県の児童相談所と連携するなどしまして、家庭訪問による面談などを通じて問題点を把握の上、適切な保健福祉サービスの情報提供でありますとか、助言等を行っているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) すみません、私の頭がついていかないのですが、人数は同じだけれども、件数が増えているということは、周りの方が気にして連絡していただいている回数が多いという認識でよろしいでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) そういう事例ももちろんあると思いますけれども、その1人の方に対して複数の、何回も相談があったりというのも当然ありますし、その方に対して、議員が言われましたように、周りの様々な方から相談が寄せられているということも当然あるということでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 コロナ禍において行動を制限され、抑制された生活が続いています。いつも以上にきめ細やかに対処していただきますよう、よろしくお願いいたします。 国ではコロナ禍において相談件数が増えているということでしたが、当市ではいかがでしょうか。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) 宇和島市の状況でございますが、先ほど件数、人数を報告させていただきましたが、コロナ禍であるから特にというような目立った特徴は、現在のところは表れていないのではないかというふうに考えております。ただ、今後におきましては、なかなか気づかないという事例も出てくると思いますので、その辺りについては十分注視して対応していきたいというふうに考えているところです。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) よろしくお願いします。 先ほど市役所の内部と県の児童相談所とで連携してということでしたが、昨日の武田議員の質問にもありましたが、早期発見、早期予防ができるよう、部署を越えて全庁的に情報共有を図ることをお願いできますでしょうか。伊手保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) 今おっしゃられたことにつきましては、当然どこの部署であっても、こういう場合にまず気づきということが大切ということと、あと、気づいて専門の部署につなぐということが大切でありますので、そこについては、十分庁舎内でも周知徹底を図っていきたいというふうに考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) よろしくお願いします。 前回、児童虐待の早期発見の方策の一つとして、乳幼児健診未受診者について、連絡、面談を図り、連絡が取れなかった場合には、就園先の保育園等へ照会するなど、全ての乳幼児の状況を把握することとし、児童虐待の早期発見及び発生防止を図っておりますとの回答をいただきました。 平成30年11月時点で全ての乳幼児の居場所確認がされておられましたが、今現在はいかがでしょうか。伊手保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えいたします。 対応については、これまでと同様やっておりまして、現時点におきましても、変わりなく全ての乳幼児の居場所の確認というのはできております。 なお、この件につきましては、毎年度国からの通知に基づきまして、市内全ての乳幼児を確認し、その結果を報告しているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) では、安心しております。 次に、市における相談体制を充実するため、専門職並びに専任職の配置や育成が必要となりますが、どのようになっていますでしょうか。伊手保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えいたします。 委員が御指摘されましたとおり、適切な支援を講じる上で、担当職員の育成は必要不可欠なものと認識をしておりまして、県などが主催する研修会には、積極的に参加をしているところでございます。 また、体制整備としましても、昨年度はフルタイムとパートタイムの各1名であった相談員につきまして、本年度からはフルタイム2名の配置としているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) 少しは体制強化されたということで、心強く思っております。 発達支援センターもこれからできることと思います。さらに中身を充実させ、市民の相談に対応していただくようお願いいたします。 次に、新型コロナウイルス感染症の流行が続く中、妊産婦は日常生活等が制約され、自身のみならず、胎児、新生児の健康等について強い不安を抱えて生活しています。 そこで、政府が新型コロナウイルス流行下における妊産婦総合対策事業を令和2年度2次補正で163億円の予算を計上しています。当市での取組はどうなっていますでしょうか。伊手保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えいたします。 当市の妊産婦総合対策事業の取組といたしましては、新型コロナウイルス感染症の流行に伴いまして、不安や孤立感を感じる妊婦の方を対象としたオンライン妊婦の集いを事業化しております。この事業の内容といたしましては、無料のアプリZoomを活用し、妊婦の集いの参加者と自宅からのオンライン参加者をつなぐ母親学級を予定しておりまして、妊婦体操や沐浴の実技の動画視聴の後、すてっぷの助産師が動画内容や妊婦の質問に答えるなど、オンライン参加者を交えた交流を図るものとなっております。現在今月中の開催に向けて準備を進めており、年度内に2回の開催を予定しているところです。 この事業につきましては、感染予防のため、外出を控えたい妊婦の皆さんが感染の心配なく、不安やストレスを軽減できる場として活用いただけるものとなっております。 今後新型コロナウイルス感染症の収束後におきましても、自宅安静などの状況により、会場に出向けない妊婦の受け皿として開催していきたいと考えております。 また、国の事業に先駆けまして、6月15日からでございますが、妊産婦や乳幼児の保護者を対象としたオンライン健康相談を開始しております。11月末までの実績としましては、98件の友だち登録がありまして、28件の相談となっております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) 宇和島市はマザーズステーションすてっぷで、他市に先駆けていろいろなことをやっておられます。今回も6月15日からもう既にやられているということで、安心しました。平常時でも子供を産み育てるのは不安があります。ましてやこのコロナ禍においての出産、育児となりますので、きめ細やかな取組をしていただき、少しでも不安を取り除いていただきますよう、よろしくお願いいたします。 次に、働く妊婦がコロナに感染するかもしれないという不安から、休業を希望した際に、母健連絡カードによる健康管理措置が使えることとなっていますが、当市での取組はどうなっていますでしょうか。それと、この市民への周知はされていますでしょうか。伊手保健福祉部長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えいたします。 母健連絡カード、正確には母性健康管理指導事項連絡カードというそうでございますけれども、従来は働く妊産婦の方が医師等から通勤緩和や休憩などの指導を受けた場合、指導内容が事業主に的確に伝えられるため利用するもので、勤労妊婦には母子健康手帳交付時の相談におきまして、助産師や保健師が個別に説明をしております。 なお、今年新型ウイルス感染症が流行したことから、令和2年5月に国におきまして指針の一部が改正され、妊娠中の女性労働者が保健指導または健康診査で、その仕事上の作業等における新型コロナウイルス感染症への感染のおそれに関する心理的ストレスが母体または胎児の健康保持に影響があるとして主治医や助産師から指導を受けた場合、事業主に必要な措置を講じるよう求めるものとなっております。 加えまして、当該措置として、基準の有給休暇を取得させた事業主につきましては、休暇取得助成金を申請できることとなります。 当市におきましては、市民の方への周知のため、市ホームページに妊産婦向け、事業主向け、パンフレットを掲載するとともに、母子健康手帳交付時の相談におきまして、当該制度を説明しております。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 市長、この制度は地域の経済団体、会社の方への呼びかけをしていただきますようお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 国においては、事業者に対しまして、妊娠中における通勤緩和等の母性健康管理等々につきましては、義務づけをしていることは私も承知しているところでございます。 この制度につきましては、愛媛労働局が経済団体、また医療関係機関等々にも周知をしているということでございますので、市といたしましても、これらが実効性あるものとするためにも、愛媛労働局と必要とあらば連携をして、安心して出産することができるような環境をつくっていきたい、そのように考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。よろしくお願いします。 最後に、市長が今机の前に置いてあるリボン、そして、理事者の皆様も名札と一緒につけてある緑色のリボンについて質問させていただきます。 これは何で、どのようにお考えか、市長、お聞かせください。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 ちょっとわざとらしく提示をさせていただいておりますけれども、新型コロナウイルス感染症拡大の中で、様々な影響というものがあった中で、特に誹謗中傷、また、職業による差別等々が実際に行われ、大変悲しい思いをされている方々がいらっしゃいます。このような状況の中で、これは愛媛県発でございます。愛媛のちょびっと19+という団体の皆様方がこうした感染された方々、また、濃厚接触者、さらにはその御家族、そして、医療従事者等々、いわれなき差別を受けられた方々に対しまして、そういった社会ではなくて、笑顔で「ただいま、おかえり」と言えるような社会をつくっていこうというプロジェクトがこのシトラスリボンプロジェクトということを認識しているところでございます。 このシトラスカラーというものは、愛媛県のかんきつをイメージしておりますし、そのリボンの3つの輪は、まさに地域、家庭、そして職場、学校とか、そういったことを示していると。市といたしましては、このプロジェクトが発会したすぐに、大いに賛同させていただきまして、教育委員会の人権啓発課が、もう今様々な周知をしているところでございます。 今大変コロナ禍におきまして、厳しい状況ではございますが、アフターコロナにおきましては、かつてのそういったいわれなき差別のない社会に早期に戻っていきますことを願っているところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 浅田美幸君。 ◆7番議員(浅田美幸君) ありがとうございます。 私のつけているリボン、人権啓発課の職員の方がつくってくださいました。そして、シトラスリボンとエコバッグ、各議員に頂きました。 このコロナ禍の中、皆大変な思いをしていますが、「ただいま、おかえり」、そう心から言える空気を、「ただいま、おかえり」と言える人の輪を、ここ愛媛から、そして、ここ宇和島からつくっていきましょう。どうぞ皆様が心穏やかに年末年始を過ごされますようお祈り申し上げ、私の質問を終わらせていただきます。ありがとうございました。(拍手) ○副議長(武田元介君) 以上で浅田美幸君の質問を終わります。 次に、上田富久君の発言を許します。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 自由民主党至誠会の上田富久でございます。 一問一答方式で一般質問をいたしますが、今回の質問は欲張ってしまい、時間内に収まりそうもありませんので、質問の順序を入れ替えることや、削除することがあるかもしれませんが、あらかじめ御了承願えたらというふうに思います。 それでは、質問に移りますが、市長並びに関係理事者におかれましては、簡潔で分かりやすい御答弁をよろしくお願いいたします。 財政問題についてお伺いいたします。 平成31年度決算審査意見書が監査委員から提出され、それに沿って、先日平成31年度決算審査特別委員会が開催され、今12月定例会初日に委員長報告が行われました。その委員長報告においても、監査委員からの意見書においても、財政指数の一部改善は見られたものの極めて低い状況であり、一般会計ベースで自主財源率29%、依存財源率71%と、依存財源に頼らざるを得ない状況は変わっていないとの厳しい報告でありました。 また、人口減少には歯止めがかからず、人件費の増、また、コロナウイルスの影響で基幹産業である真珠、魚類養殖に深刻な影響が懸念をされる上、飲食業への影響、しんばしデパートの倒産等、地域経済の冷え込みも懸念され、税収の減収はもとより、国からの交付税措置も不透明な状況だと思われます。 同様の質問を6月定例会でもいたしましたが、来年度の予算編成を目前にした今、今後の財政予想、財政運営をどのように考えておられるのか、西本総務企画部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) お答えいたします。 今後の財政の見通しについてでございますが、まず、今年度の状況についてですけれども、6月補正の一般質問の際に、地方税の徴収猶予の状況についてお答えいたしました。5月末時点の猶予は、固定資産税を中心に26件、金額では約4,900万円でございましたが、10月末現在では66件、約7,400万円となっております。また、法人市民税につきましては、今年4月から10月までに申告のあった事業所のうち、前年と比較が可能な事業所約1,000件で比較いたしますと、税額ベースで約2,100万円、率にして7.6%の減少となっております。 なお、来年度の税収への影響につきましては、先ほど申し上げました今年度の状況を踏まえまして、引き続き精査をしてまいりたいと考えております。 次に、地方交付税等の依存財源につきましては、1月下旬に出される地方財政計画を踏まえて計上いたします。 現在9月30日付で地方財政収支の仮試算が出ておりますけれども、総務省としては、地方の一般財源総額が確保できる形で概算要求を行っているという状況でございます。 コロナ収束までの期間も見通せない中、財政的には明るい材料に乏しい状況ではありますが、市民生活の安定や地元経済対策などの事業と財政運営のバランスを図りながら、引き続き必要な施策について展開してまいりたいと考えております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) それでは、ある資料によりますと、建設公債はインフラ、小・中学校などの建設に使われる借金であり、建設費用を世代間で分かち合うほうが合理的であり、世代間の財政負担の公平性を図ることができる借金であるとされ、一方、赤字公債は財政赤字を穴埋めするために起債する借金であり、人件費、生活保護、児童手当などの負担金にも使用できるが、将来世代にとってはメリットがなく、赤字公債の償還義務だけを負うことになることから、建設公債と赤字公債を分けて考える必要があると指摘されております。 そこで、赤字公債である臨時財政対策債のここ5年間の推移と今後の予想を、西本総務企画部長にお伺いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 西本総務企画部長。 ◎総務企画部長(西本能尚君) 臨時財政対策債の近年の発行状況について回答いたします。 平成28年度はゼロ、29年度は2億円、30年度は11億5,300万円、31年度は8億6,800万円、令和2年度は8億円を予定しているところでございます。 なお、来年度につきましては、先ほど申し上げました地方財政収支の仮試算によりますと、地方全体のマクロベースでの臨時財政対策債の発行予定額は、令和2年度の比較して約2.2倍で、当面は税収不足を臨時財政対策債で補い、一般財源総額を確保するという構図になると考えております。 御案内のとおり、臨時財政対策債は普通交付税の振り替わり分として、その元利償還金の全額が後年度の交付税に算入されることとなっておりますけれども、その原資となる国税収入の状況が厳しくなりますと、交付税制度やその交付水準の見直しなどが懸念されることから、今後の状況については十分注意していく必要があると考えているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 西本部長も言われましたが、私は、この臨時財政対策債はただの借金の先送りだというふうに考えております。また、臨時財政対策債は、発行後、西本部長が言われましたように、その元利償還額相当について、原則全額を地方交付税の基準財政需要額に算入されることとなっておりますが、人口減少の著しい中、全額を地方交付税の基準財政需要額に算入されるかどうか不透明なところもございます。 将来の世代に負担を先送りしないよう、しっかりとした財政運営をしていただくよう申し添えておきたいというふうに思います。 次に、子ども医療費の無償化についての質問に移ります。 私の質問は、昨日の武田議員の質問と違い、やさしい質問ですので、安心して答弁をお願いしたいと思います。 先日岡原市長は、子ども医療費無償化について各会派に説明をされました。その折に、給食費の100円補助は来年度は継続する旨の説明をされましたが、来年度1年だけなのか、それとも永続的に行うのか、岡原市長の御所見をお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 確かに議員各会派の皆様方に説明をさせていただきました。給食費の100円の補助につきましては、まず、コロナウイルスにおける各御家庭の台所事情、大変厳しいだろうというところから、まずは来年度はそうですけれども、感染拡大の状況、いろいろな治療薬等々が出るといわれておりますけれども、落ち着き方がなかなか分からないところでございますので、それらは明言できないところでございますけれども、まずは来年度はこのまま継続していくことは間違いないところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 本当にそこをはっきりしてもらわないと、なかなかこれからの協議等々に支障を期するところなんで、そこのところは今後精査していただいて、きっちりとしたものを出していただければというふうに思っております。 次に、これまで給食費100円の補助を廃止した予算を子ども医療費に充てる旨の説明をされてこられましたが、来年度は今ほど言われたように、給食費の100円補助を継続すると断言をされました。そして、どの施策をやめ、子ども医療費に充てるのか、これから検討する旨の説明も岡原市長はされましたが、どの施策をやめて子ども医療費に充てようとしておられるのか、岡原市長、その財源をお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えします。 現在のところ、普通の一般会計といいますか、単費で対応していくところでございますけれども、何かしらの事業ということを当初予算に向けて、その削減も含めて検討しているところでございます。現在のところは、この事業をやめ、ということを言える段階ではございませんけれども、総額としてこれまで事業を今後とも続けていくのかどうかということの検討は常にやっていかなければならないところでございますので、そうした中でそういったものが築いていくことができるんだろうと思っているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) それでは、まだ来年度の予算編成に入っていないということで、入って、来年度の予算編成ができた後には、どの施策をやめてというのが多分分かるんだろうというふうに思いますが、また、そのときにお尋ねしていきたいというふうに思います。 また、数人の校長先生に御意見をお聞きいたしましたが、給食費の補助は全生徒に行き渡るが医療費についてはそうではない。教員の立場としては、児童・生徒の健康指導を行っていることから、医療費無償化にすることで、医者にかかる児童・生徒が急増することが予想されるので、複雑だというようなことを前回も言わさせていただきました。また、今回お聞きしましたところ、全国的に医療費無償化にすることで、病院に逃げ込み、不登校気味の児童・生徒が増えているというような意見もお聞きいたしました。 これらを含め、児童・生徒への対応をどのように考えておられるのか、金瀬教育長にお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 現在の時点で具体的な策を検討しているという状況にはございません。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) そこらが問題で、きっちりとした対応といいますか、対策を練って、こういうような施策には取り組んでいただかないと、なかなか前を向いた議論ができない。ぜひそこのところは、これからきっちりとした取組をしていただければというふうに思います。 宇和島市に財源が幾らでもあれば、子ども医療費の無償化、給食費の補助等、やれるものは全てやったらいいと私も思っております。しかし、財源は限りがあり、コロナ禍の中で、今一番重要なことが子ども医療費の無償化なのか、私は疑問を持っております。 西予市でも9月定例会最終日の挨拶で、菅家市長が子ども医療費の無償化について言及をされたとの新聞報道を目にし、西予市の議員との交流のある椙山議員にお願いして、西予市の議員と意見交換を行ってまいりました。 意見交換の中で、私たちの意見を聞かれた西予市の議長からも、財政が逼迫して国や県に予算要求をしているにもかかわらず、子ども医療費の無償化は市の単独予算、整合性がないのではとの意見が述べられましたが、国がやらなければならない施策を地方自治体単独予算でやろうとしている。また、現在国では、若い世代の負担増につながるという理由等で、75歳以上の医療費を2割に引上げる制度改正を行おうとしておられますが、子ども医療費の無償化という施策は、一度始めるとなかなか途中でやめることができない施策だと私は思っております。 途中で制度改正を行うことのないよう、持続可能な施策にするために、所得の上限を設ける、現在3,000円を超える医療費を補助しているものを2,000円に引き下げるなど、いろいろな持続可能な方法はあると思いますが、岡原市長はあくまで自身の公約として子ども医療費の無償化を推し進めるのか、御所見をお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 令和3年度から今計画させていただいている無料化につきましては、その制度、システム改修等々を今進めているところでございます。 これにつきましては、議員の皆様方からも所得制限を設けるべきではないか、初動として何か対策を考えるべきではないかということをいただいているところでございますけれども、議員各位に先日説明をさせていただいたとおり、御父兄の方々にはこの制度について、医療の在り方というのをいま一度しっかりと認識していただくことはもちろんのこと、現在教育委員会でしっかり協議をしていただいておりますタブレットを活用して子供たちの体自身をしっかり見詰め直す等々によりまして、これらを総合的にやっていくところで今前へ進めているところでございますので、この前各会派におきまして、次の段階でまた説明をさせていただくということ、今進行中でございますので、今度また丁寧に説明をさせていただきたいと思います。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 市長の答弁は、私いつ聞いても具体的なずばっと返ってくるものがないんです。ほんわりした何か変化球しか投げられていないみたいな感じで、私は受け止めているんで、そこのところは、自分の意思としてどうなんだということを私たちに訴えていただきたい。 そして今、教育委員会に詰めさせているというような話もされましたが、教育委員会、先ほど学校の校長先生たちが懸念をされている事項に関しても、全く何も対策を取っていないんです。そういうこともできない教育委員会に全部丸投げというのは、なかなか私は難しいと思うんで、全庁挙げての取組にしていただきたいというふうに思いますし、これからも議会としっかりとした協議をされて、持続可能なよりよい施策がどういうものなのかというのを協議をして決めていただければというふうにお願いをしておきたいというふうに思います。 次に、順番を入れ替えまして、環太平洋大学さくらキャンパスの購入についての質問をさせていただきます。 先日行われました全員議員協議会の場で、岡原市長は、環太平洋大学さくらキャンパスの購入について言及をされました。 この折に、岡原市長は、総合的に民間の力を借りて使用目的等を決めたい旨の発言をされましたが、本来は使用目的をはっきりして私は購入すべきだと考えますが、岡原市長のお考えになる具体的なビジョンをお聞かせ願えたらというふうに思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お答えいたします。 この丸山公園の問題につきましては、私も議員時代から様々な相談を受けていたところでございますけれども、特に丸山球場近辺のハードコートであるテニスコートの問題、また、野球場の室内トレーニング場ができないかという御要望、そして、駐車場がそもそも少ないという問題、こういったお声というものがございました。 そして、これは市長を拝命してからもですけれども、丸山の一番最上部にある公園の活用というものをしっかり利便性を含めてやっていくべきではないかと、そういった御提案というものも受けていたところでございます。 こうしたものを総合的に考えた中で、あの限られたエリアの中、何ができるかということを考えていく私の思考の中で、あのさくらキャンパスの敷地というものは、今後再編を考えていく上で大変重要でないかなというイメージを持っていたところでございますので、創志学園に対しまして、何か売却等々のお考えがあるときには、ぜひとも声をかけてほしいということを手前で申し上げていたところでございます。 今回そのようなお話を8月28日に学園長からいただいたところでございますので、学園長としては、南海トラフ等々の災害にも強いとされるそういった施設というものを活かしたものに使う旨でどうですかというお話をいただいているので、今後丸山公園の再編を含めた検討というものをしていきたいと思っております。 ただ、我々だけの価値観だけではなかなか決めにくいところもございますので、そういった意味で、民間の方々のお知恵もお借りをしながらと申し上げたのは事実でございますので、今後しっかり検討していく、加えて、その使用目的と実際に土地鑑定をした価格との差というものはしっかり精査をしていかなければならないと思っておりますので、そういったことで今後進めていきたいと考えている次第でございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 先ほども言いましたが、岡原市長の答弁というのは、全く私たちに響かない。先ほども言わせていただきましたが、何に使うので買いたいんだ、何に使うために買うんだというところの明確さというのが全くないんです。そこのところは明確にしてもらって、買うか買わないか、こういうことを、次に議案ぐらいで出してくるんでしょう、そういうような形で私たちの目にふれるときには出していただきたいなというふうに言っておきたいと思います。 次に、今後のスケジュールを、これは岡原市長でよろしいんでしょうか、岡原市長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕
    ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) スケジュールといたしましては、今年度に活用検討委員会というものを立ち上げまして、市民の皆様を含めた民間の方々の代表者に御意見というものをお聞きをしていきたいと考えている次第でございます。 また、来年度には、これらを専門とする民間業者の方々のお知恵というものを拝聴しながら、その中で、先ほど市民の皆様からいただいた御意見とすり合わせすることによって、今後の使用方法というものをお示しできたらと思います。 しかし、先ほども申し上げたとおり、ここでは価格というものも重要な要素でございますので、出来上がったそういった目的と、そして、来年鑑定等々も進める予定でございますので、その価格を見合わせながら決定をしていきたい、そのように考えている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) ここに11月2日に行われました環太平洋大学さくらキャンパス視察の折に頂いた資料がございます。この資料に提示されている価格、これは4億円と書いてありますが、この金額は学園側からの提示金額と理解して構いませんか。岡原市長にお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) そのとおりでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 上限が4億円と私も聞いております。今ほど市民、また鑑定等々を交えてということでありましたが、岡原市長の考えでは、どれくらいの値段であれば購入しようと考えておられるのか。言いにくいと思いますが、よろしくお願いします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) それこそどういう目的でやっていくかということが明確になった上で、それでもというところがあろうかと思いますので、ここで具体的な金額というものは、ちょっと申し上げるのは控えたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 前回の市長、そして、市議会議員の選挙の前に、当時の石橋市長が環太平洋大学さくらキャンパスの購入の話を持ってこられました。しかし、改選前最後の6月定例会も閉会し、臨時議会を開催しなければならず、石橋市長も勇退の意思を示されており、どの議員も8月の選挙に向けて選挙活動を行っている時期でもあり、新しい市長、新しい議員の下で協議すべきだとの意見が多数を占めたことから、この時期の購入の話は棚上げになった経緯がございます。 なぜ改選後すぐの協議ではなく、今なのか、岡原市長にお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 私はこのことを知らされたのは、市長を拝命して以降、大分たってからでございます。私も辞職をしておりましたので、その辺の詳細については存じ上げていなかったこともそうですし、もともとがこの大学が公立化を断念するという判断というものをさせていただく時期でございまして、そのときに、さくらキャンパス云々のそういった話は出ていませんでしたので、こういったことには至っていない、これが実情でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) もうこういうような重要な話ですよね。全く前市長との間に、また、職員もそうですが、引き継ぎができていないと言うしか私はないんだろうと。なぜ引き継ぎができてないのか。 また、これは改選前に頂いた、市長の手元にも資料をお配りしておりますが、この資料によりますと、学園の提示価格、税抜、税込がありますが、3億円になっています。この3年数か月で建物の老朽化が進んでいるにもかかわらず、なぜ3億円が4億円という提示になるのか、この根拠を岡原市長にお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) その根拠について、私から申し上げる立場にはないとは思いますけれども、ただ、そのときに言われていたのは、現状としての価値としてはこれぐらいを考えていますけれどもという意味で言われただけであって、これがファイナルアンサーという意味では言われていなかったと、私はそのように認識しているところでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 申し訳ないですけれども、ファイナルアンサーで、何であろうが、一度3億円という提示があるんです。それも見ずに4億円の提示をそのまま受けて、これが4億円で相手方が売り出しているんですがと。交渉も何もしていないではないですか、そこのところは、僕納得いかないんです。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) お受けしたというか、こういった話がありますというところですので、これを完全に私がお受けをして、それを原点に考えているとは全く違うところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) それでは、どの職員もこの資料を知らないんでしょうか。誰かは多分知っているんだろうと思いますが、それさえ市長の耳には届いていないと私は理解してよろしいんでしょうか。市長。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) 担当者からは、こういった議会に、勉強会をして、そして、議会のほうからは、今効率化を目指している、また、選挙前であるということで見合わせられたという情報は聞いておりますけれども、まさに具体的なこの書類というものは私は今回初めて見た次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) これは、今期初めて議員になった方々は知らないことだろうと思いますが、他の議員は全員この資料をもらっているんです。それで、改選前に臨時議会を開いて、買うことを決めてくれと石橋市長が、そこまで話が進んでいるにもかかわらず、なぜそれが今頃になって出てくるのかというのが分からないんです。なぜすぐさまやらなかったのかというところは、本当に疑問で疑問で、悪いけれども、私は市のシステムというのが全くなっていないのではないかなというふうにしか思えないんです。ここのところは、これからもしっかりやっていただければというふうに思います。 さくらキャンパスを購入して、宇和島市の活性化のためにどのように使用していくのか、岡原市長には今のところビジョンがなく、全く私には熱意も感じられない。また、重要な案件にもかかわらず、今ほど言ったように引き継ぎもできていない。もっとしっかりやっていただきたい。 また、先ほど岡原市長は言われておられましたが、使用目的も決まってなく、また、買うか買わないかも分からないのにかかわらず、予算を計上して土地等の評価をさせたり、多分これは用途をコンサルに出したりというようなことをするんだろうと思いますが、こういうような無駄な費用は使わないように。 もう買わないと決めるんであれば、こういうことも要らないし、買うんであれば、向こうとの値引き、どこまで値引きできるのかという交渉だけだというふうに思いますが、せめて使用目的は決めて、そして、こういうような交渉事はするべきだというふうに思っておりますので、そこのところはよろしくお願いしたいと思います。無駄な予算は使わないようによろしくお願いをしておきたいというふうに思います。 次に、教育行政のうち、小学校の統廃合についての質問に移ります。 ここに、私たちに説明をされたこの資料ですが、2008年4月に策定された宇和島市教育保育施設等整備計画の資料がございます。この資料に書いてある計画は、豪雨災害の影響で大幅な変更を余儀なくされていることから、産建教育委員会においても変更された計画を提出してほしい旨を伝えているにもかかわらず、全く新たな計画を提示していただけないので、今回の質問となりました。 そこで、どのような計画変更で、計画はどこまで進んでいるのか、今後のスケジュールはどのようになっているのか、片山教育部長にお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 片山教育部長。 ◎教育部長(片山治彦君) お答えいたします。 小学校の統廃合につきましては、平成30年2月に、今ほど上田議員おっしゃったように基本方針を見直した後に、議員の皆様方に基本方針及び統合目標年度の案を御説明し、平成30年度早々に統合検討対象校の保護者の皆様方と懇談会を開始したところでございました。ところが、その後7月豪雨災害が発生したことによりまして、中断をいたしたところでございます。 その後、吉田地区小学校の統合につきまして、重点的に現在進めておるところでございまして、現在は全体的なスケジュール等について再度検討をしているところでございます。 スケジュール等の検討、これは全体的なというところですが、検討が出来次第、今年度から中断をしている保護者懇談会を随時再開いたしまして、統合検討対象校の保護者の皆様方のお考えを確認しながら、進めてまいりたいというふうに考えておるところでございます。 以上でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 小学校の統廃合は、廃校地区にとっては大変な問題です。できるだけ早く情報公開をし、地域の方々に理解をしていただき、できるだけスムーズな統廃合をしていただくようお願いをしておきたいというふうに思います。 次に、スポーツ施設整備についての質問に移ります。 まず、吉田球場の整備についてお伺いいたします。 9月定例会のスポーツ施設整備の質問の折に、総合体育館、丸山陸上競技場の整備を例に出して一般質問をいたしました。その後、市民と思われる方からクライミングホール、陸上競技場の整備ではなく、2年間ほぼ土砂の山が放置されている吉田球場を復興のシンボルとして、いち早く整備するべきではないか、また、整備計画が不透明だとのお手紙を頂きました。 岡原市長の手元にもその拡大コピーしたものがあると思いますが、このようにはがきにちっちゃく書いてこられたものを拡大コピーしたものですが、こういう手紙が来たんで質問をせざるを得なくなったわけですが、私自身はある程度の整備計画は分かっておりましたが、手紙を頂いて、すぐさま担当課に整備計画、スケジュール等、詳細な説明をいただきましたが、分かっておられない多くの市民の方々に、どのような球場になるのか、また、今後のスケジュールはどうなのか、山田建設部長に説明をしていただければというふうに思います。よろしくお願いいたします。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 山田建設部長。 ◎建設部長(山田芳人君) お答えいたします。 吉田球場の整備概要につきましては、球場利用者の御意見を伺いながら検討した結果、グラウンドの広さは被災前と同様で、中堅が120メートル、両翼が91メートルで、設備はLED夜間照明とバックネット裏に約100人収容の一部屋根付観覧スタンドとエアコンを備えた本部席と救護室、1塁、3塁側に屋根付のダッグアウトと投球練習場、球場の周囲に防球ネットなどを整備する計画です。 スケジュールにつきましては、吉田球場については、平成30年7月豪雨で被災した施設の復旧工事と併せて球場の全面的な改修を行うものでございます。昨年度から改修計画の検討を行っており、整備計画を策定し、今年度実施設計を行い、球場に仮置きしている災害土砂撤去後に工事着手し、令和4年度中の完成を目指しております。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 吉田球場の復活を待ち望んでいる市民の方々のためにも、どのようなスケジュールで、どのような球場になるのか、進捗状況等詳細な情報を公開し、しっかりとした計画の下で、できるだけ早い整備をお願いしておきたいというふうに思います。 次に、スポーツ交流センタークライミングホール観客席整備計画、何も情報がないので、これまでの経緯についての質問に移らせていただきたいと思います。 まず、産建教育委員会で否決され、岡原市長が9月議会閉会の挨拶で、議員各位に納得していただくまで予算を凍結する旨の発言をされたにもかかわらず、この2か月間何も説明がないまま今日に至っておりますが、その理由を森田文化・スポーツ課長にお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 森田文化・スポーツ課長。 ◎文化・スポーツ課長(森田浩二君) お答えいたします。 現在協議、検討を行っておりますが、近々改めて議員の皆様に説明する準備をいたしております。遅れましたことをおわび申し上げます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 正副議長にはもう新たな案を説明をされたというふうに私は聞いておりますが、内容は私自身には分かりませんが、全く話にならない案だったそうで、差し戻してもう一度考え直すようにというようなことだったそうですが、2か月間本当に何をしていたのか、全く私は理解に苦しみます。私たちには何も説明がなく、質問する材料もありませんので、これまでのことを時系列で指摘をしていきたいというふうに思います。 令和2年8月31日、産建教育委員会において、スポーツ交流センタークライミングホールの現地視察を行い、その後、2階会議室にて、クライミングホール及び観客席設置の詳細説明、質疑応答が行われました。教育委員会所管の事項であり、議案も上程されているにもかかわらず、忙しいのでしょう、金瀬教育長は出席されませんでした。 令和2年9月11日、産建教育委員会の研究会を行い、クライミングホール観客席設置事業についての協議をいたしましたが、この場にも金瀬教育長は出席をされないばかりか、担当の森田文化・スポーツ課長も出席をされなかった。 そして、令和2年9月15日、産建教育委員会の議案審査が行われましたが、金瀬教育長は、クライミングホール観客席設置事業について、委員からの質問に全く意味不明な答弁しかできない始末。その場で、これまで行ってきた研究会等に出席しないから、委員の考え、また、委員会の雰囲気が分からないのではないかというふうに、座っているだけでいいから出席しろと私から研究会等への出席を促しましたが、2日後の9月17日の会派勉強会にも出席はなく、玉田副市長が説明を行い、質疑を受けられた。 委員会で私が言ったことは何だったのか、金瀬教育長、あなたは私の発言をどう感じたのか、まずお聞きしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 議員からの御指摘にはお応えしようというふうに考えておりましたが、部内で協議した結果、余り大勢で行くのも何かということで、その日までの流れの中で、メンバーが選定されたということでございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) それでは、なぜ所管の部署のトップである金瀬教育長でなく、玉田副市長が産建教育委員会の研究会に出席し、事業の説明をされ、委員の質問に答えられたのか、また、森田課長の代わりに西川教育総務課長が出席したのか。 金瀬教育長が森田課長に任せるのが不安だったので、うがった見方をすると、2人を出席させず、これまで私の知る限りでは、議会対応を一度もされたことのない玉田副市長が初めて産建教育委員会及び会派の研究会に出席をされたとしか私には思えないんです。 本当に教育委員会内でコンセンサスがとれているのか、教育委員会内で共通認識を持っておられるのか、疑問を持たざるを得ない状況だというふうに思います。 これらのことに対してどのような御所見をお持ちなのか、金瀬教育長にお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 金瀬教育長。 ◎教育長(金瀬聡君) 私自身といたしましては、厳しい評価をいただいておりますけれども、自分の務めは果たしていかなければいけないというふうには考えております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 私は、教育長、何度も何度も口を酸っぱくして言っておりますが、幾らたっても何ら成長もないというか、変化も見られない。こんなことで本当に私たちが理解できる説明ができるのか、私たちに説得できるのか、私は疑問を持っております。本当にしっかりやってください。ここのところは本当によろしくお願いをしておきたいというふうに思います。 次に移りたいと思いますが、他のスポーツ施設に関しましては、森田文化・スポーツ課長が準備をしていると思いますが、申し訳ありませんが、割愛をさせていただいて、次に進まさせていただきます。 歴史文化の街づくりについての質問をする前に、伊達博物館の建て替えについて、おおむね市民に理解をしていただいたと、市長、そして片山部長は答弁をされましたが、私もめったに意見は合わないんですが、浅野議員と同じで、私はそうは感じておりません。これに関してはいろいろな意見が出たので、その意見について、パブリックコメントもそうなんですが、きっちり答えた後にいろいろな次の段階に進むべきだというふうに私も思っております。教育委員会の再考を再度促しておきたいというふうに思います。 それでは、次に、歴史文化の街づくりについての質問に移ります。 伊達博物館の建て替えについて、説明会でどのような意見が出たのか、また、今後のスケジュール、また、建設計画等をお聞きしたかったんですが、浅野議員が質問をされましたので、この件は省略をさせていただきます。 私も伊達博物館の建て替えの説明、住民説明会に出席をさせていただきました。私が出席をした住民説明会では、質問された大半の方が伊達博物館単独の話ではなく、伊達博物館を含めた宇和島市に点在している史跡、文化施設を関連づけて点を線で結び、全国に発信できる観光ルートの確立を私は熱望していたように感じました。 そこで、これらの住民説明会で出た意見というのは、教育委員会から産業経済部に説明があったのか、楠産業経済部長にお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 説明会での御意見といったものは、書類で、まだ回答、対応の部分は頂いておりませんけれども、どういった御意見があったという資料は頂いております。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 一応分かっているけれども、詳しいことがまだもらっていないというようなことでしたので、それでは、分かる範囲で構いませんので、お答え願えたらというふうに思います。 宇和島市に点在している史跡、文化施設をどのように線で結ぶのか、吉田、津島、三間地区をどのように関連づけて観光ルートを確立されようとしておられるのか、伊達博物館と着工した城山下の施設を含めた城山周辺地域をどのように開発しようとされておられるのか、これはほぼその説明会で出た質問です。楠産業経済部長にお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 楠産業経済部長。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) 申し訳ございません。説明会での説明内容ということでございますか。 ◆21番議員(上田富久君) はい。 ◎産業経済部長(楠憲雄君) すみません、ちょっとその内容については分かりかねます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) やはり教育委員会ときっちりと連携を取って、このような施策に臨んでいただきたいというふうに思います。 それでは、9月定例会の一般質問で、城山下のアルソック跡地、移転した後の消防署跡地は、とりあえず大型バスの駐車場に使用する旨の発言を岡原市長はされましたが、JT跡地の購入に当たっても、建物を建てるには制約が厳しいので、観光バスの駐車場に使用するとのことで購入した経緯がございますが、観光バスが一度に何百台来るか私は知りませんが、JT跡地、アルソック跡地を含む地域の明確な使用目的、使用方法を岡原市長にお伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) JT跡地につきましては、その購入の際の様々な注意点等々、私は十分に存じ上げていないところでございますけれども、現在いわれているものといたしましては、あそこを常設の駐車場として使うべきではないという御指導をいただいているところでございます。ゆえに、あそこに行けばバスが止まるという御案内というものはなかなかできないと聞いている中で、今回現消防署近辺の中で、やりくりを常設としてしていかなければならないんだろうという認識をしているところでございますので、ですから、何百台というわけではなくて、今設計を含めましてですけれども、数台止められるかどうか、そしてまた、きさいや等々のそういった駐車場も活用しながら、そういったバス会社とは連携をしていかなければならないんだろうなということを感じている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) それでは、JT跡地を購入した折に、そういうような話で買ったということなんですが、それでは、あの土地をどのように使おうとされておられるのか、どういうふうに観光として生かしていかれようとしているのか、お伺いしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 岡原市長。 ◎市長(岡原文彰君) JT跡地につきましては、いわゆる史跡であるとか、文化のそれで、それように様々な手入れをすることができないところでございますので、今後の活用については、現状というものを壊さない中での活用ということが見込まれているんだろうと思います。現在発掘等々で最前線で活用されているところでございますので、その仕様で今のところいくんではないか、そのように感じている次第でございます。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 明確な使用目的がないからこのような形になるんです。あれだけ広い土地を無駄に放置する、塩漬けの土地がまた増えているというようなことなんで、ぜひ先ほどのさくらキャンパスと同様、きっちりとした明確な使用目的を決めてやっていただければというふうに思います。 コロナ禍で観光客の誘致も難しい中、城山下観光拠点施設の建設を認めた後に、アルソック跡地の購入の話が持ち上がりました。また、数年後には消防署の移転もあり、城山下に広い土地ができるので、一旦立ち止まって、総合的にどのように開発するか考えるべきではないかと提案をいたしましたが、聞いてもらえず、城山下観光拠点施設は着工をしたそうでございます。 将来、一旦立ち止まって考えればよかったというようなことのないよう、先ほども言いましたが、しっかりとした将来ビジョンを考え、歴史文化の街づくりに邁進していただければと強く要請をしておきたいというふうに思います。 最後の質問になりますが、最後までやっと行き着きました。こども支援教室、発達支援センター等の整備についての質問に移りたいと思います。 先日、委員長を除いた7名の委員で勉強会を開催したこともあり、詳しく説明したかったのですが、余り細かく質問する時間はございませんので、要点を絞って質問をさせていただきたいと思います。 発達支援センター、わかたけ、あけぼの園を1つにする建設案ですが、現在の案は経費削減のためだけに3つの施設を1つにするとしか私は感じられません。3つの施設を1つに集約することによって、具体的にどのような相乗効果を期待され、どのようなメリットがあり、どのような施設運営を目指しておられるのか。 1つ例を出しますと、姉妹都市であります千曲市、旧岩出山町におきましては、老健施設と保育所を隣接させて建設した。そして、間に運動できる場所をこしらえて、双方が交流できるような施設にしたということで、お年寄りは子供の顔を見て元気になった、また、子供たちはお年寄りを見てお年寄りを大切にというような相乗効果が生まれたというようなことを聞いておりますので、そういうような具体的な策というのを伊手部長にお聞かせ願えたらというふうに思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えいたします。 まず、施設を一体的に整備する利点ということでございますが、まず、施設利用者につきましては、他施設での支援が必要となる場合に、施設内の移動で完了する点が挙げられます。この点につきましては、利用者の移動負担の軽減が図られるとともに、障害受容の面など、心理的負担のある場合でも円滑な支援につながるという点において有効であるというふうに考えております。 次に、支援の継続性ということが挙げられます。現状におきましては、年齢到達により、わかたけ、あけぼの園の利用を終了した後の相談先が明確となっておりません。発達支援センターを中心に継続して経過を見ることが可能になるというふうに考えております。 また、職員間の距離の近さから、施設間の連携でありますとか、情報共有が容易となることで、各施設での支援の整合性が図られ、各施設の専門性を活かした総合的な支援の提供が可能になること、また、職員間のノウハウの共有により、個々の施設での支援の資質向上にも効果があるものと考えております。 発達障害児者につきましては、個々の特性に応じまして、本人に関係する機関が連携して一貫した支援を提供することが必要というふうにされております。複合施設内での連携を深めるとともに、発達障害児者の生活に関係する全ての機関をつなぐことで、生まれてから成人期を対象とした新施設の円滑な事業開始に向け、関係機関と協働して今後準備を進めたいと考えているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 優等生の作文を聞いているような気でいっぱいでございますが、本当に具体的にどのようにしていくのかというのは、これからだろうというふうに思います。ぜひそういうところ、いろいろな皆さんの意見を踏まえて、すばらしい施設にしていただきたい。そして、今後のスケジュール、どのようになっているのか、伊手保健福祉部長にお伺いをしたいと思います。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 伊手保健福祉部長。 ◎保健福祉部長(伊手博志君) お答えいたします。 今後のスケジュールでございますが、ハードにつきましては、教育委員会が主体となり現在しているところでございまして、予定としましては、今年から来年度にかけて基本設計でありますとか、実施設計を行いながら、令和3年度に給食センターの解体に着手、令和4年度から5年度にかけて建物工事を行うということになっております。 保健福祉部が所管しております発達支援センターのほうは新設ということになりますけれども、現在のところでは直営での運営を想定しておりまして、今年度から福祉課のほうに、専門職ではございますが、専任の職員を2名配置しまして、段階的な開設に向けて体制整備に取り組んでいるところでございます。 運営体制の詳細につきましては、まだ検討中の状況ではございますが、業務として必要とされるものにつきましては、巡回相談等の相談業務でありますとか、発達検査などの検査業務、個別支援計画の策定でありますとか、関係機関との連携調整ということが出てまいります。その業務に合わせまして、必要な職員体制について、開設に向けて順次必要な人員配置をしていくというふうに考えているところでございます。 以上です。     〔「議長」と呼ぶ者あり〕 ○副議長(武田元介君) 上田富久君。 ◆21番議員(上田富久君) 今の産建教育委員会の所管と少しずれているところもあるかもしれませんが、一応産建教育委員会等々でこの発達支援センターの複合施設等々の宿題を与えていたところでございますので、次の委員会にはきっちりとした形でその答えを持ってきてくれるんだろうというふうに私は期待しております。 現在の産建教育委員会のメンバーは、正副委員長を除いた6名全員が前回の厚生委員会から横滑りのメンバーでございます。この件に関しましては、先進地視察も行っており、しっかりとした考えを持った委員ばかりです。委員全員がこの先進地に負けない血の通った施設にしてもらいたいとの考えを持っている。細かい点は委員会等で議論していきたいと思います。これから建設する施設ですので、どの先進地にも負けない血の通った施設にしてもらうよう、伊手部長には期待をしておりますので、よろしくお願いをしておきたいというふうに思います。 私の用意した質問はこれで終わりますが、今回の質問に当たり、担当部署に詳細な説明を求めましたが、担当部長には承諾を得ているそうですが、市長、副市長は忙しく、資料の説明ができていないとのことで、詳細な説明をしていただけなかったという経緯がございます。 実際、これらのことで個々の施策の進捗に遅れが生じていることもございます。影響も出ておりますので、岡原市長におかれましては、重要な施策に遅れが生じないよう、また、お得意の先送りをしないよう、しっかりとした対応をしていただくよう要請をしておきたいと思います。 最後に、コロナ禍で暗い話題ばかりの中、私の母校であります宇和島東高校陸上競技部が全国高校駅伝(都大路)に出場いたします。今回コロナの影響で生徒を中心とした大応援団を派遣できないことから、このような場合は高校野球(甲子園)であろうが、サッカーであろうが、選手の派遣に多大な費用がかかろうが、スポーツ全国大会出場補助金はびた一文支出しないと岡原市長自らが判断したとの報告が文化・スポーツ課からございました。先ほどの午前中のトップアスリート育成での答弁とはかけ離れた対応だと私は思いますが、どちらにしても、岡原市長の判断で宇和島市からの応援はしていただけませんが、12月20日日曜日12時15分からNHKで中継されますので、選手たちの応援をよろしくお願いをいたしまして、私の質問を終わります。どうもありがとうございました。(拍手) ○副議長(武田元介君) 以上で上田富久君の質問を終わります。 これをもちまして、本日の一般質問を終わります。 残りの質問につきましては、明日10日に引き続き行います。 本日はこれにて散会いたします。     午後2時45分 散会----------------------------------- 地方自治法第123条第2項の規定により、ここに署名する。   宇和島市議会 議長  福島朗伯          副議長 武田元介          議員  畠山博文          議員  浅田美幸...